人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

千字文 (その10)

2022-06-07 07:53:53 | 篆刻


印鑑についての余談です。
東京・浅草に伊藤印房というハンコ屋さんでは「小枝印鑑」
という自然木を使用したハンコも作っているそうです。
木印の歴史は詳しく存じませんが、印材として木材の特徴を
生かしたり、また良質な石印材の入手が困難だったたり、
という経緯もあるようです。

近年では全日本篆刻連盟の柳濤雪氏が「木印の刻り方」という
DVDを出されています。
小生の手元にもありますが、木印は石材と違う印刀を使用し
石材とは違う技術が必要とされています。
いつか自分も、と頭の隅っこにあるものの先延ばしにて
半分以上忘れかかっています。
(写真は伊藤印房のH.P.から)

旧くは中村蘭臺2世(1892年・明治25年)の木印は最高傑作と
いわれる老子語印を残しています。
小生は書物で見ただけですが。
ご興味ございましたら「中村蘭臺2世」で検索ください。



変わった印では夏野菜の茄子を利用してつくることも出来るそうです。
夏野菜のナスの収穫が終わる初秋のころ、根っ子に近い部分はとても
固く、この部分を十分乾燥させてから利用するわけです。
以前、教室の先輩からいただいたのが写真の茄子印材と竹印材です。
両方共、刻したことはありませんが。
竹の印も良く知られていますがとても硬くて彫り難いそうです。
こうした変わり印について小生、知識貧弱で以上ご紹介程度です。




千字文
写真・右から
靡恃己長  自分の長所を誇るな

信使可覆  約束したことは、繰り返して守るようにし

器欲難量  自分の器量は他人に測り難いように心がけよ

墨悲絲染  墨子は人の白き糸を染むるを見て、人もまた糸の如く
      その環境によって悪に染まんことを嘆き悲しんだ

詩讚羔羊  詩経ではひつじのような徳を讃えた
(作品は回文で時計と逆回りです)




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