人生第2幕スタートして20数年、畑を掘り・印を刻り・木を彫りの半分・自然に親しむ生活です

篆刻(てんこく)という
漢字の文化、庶民的な
円空佛、こんな世界が
今も存在している!
つれずれ日記です

思い出深い1冊の篆刻図書

2021-01-27 19:43:28 | 篆刻
篆刻は中国特に古代中国由来ですので、関連の場所へ見学するためや
観光目的で中国へは10回近く参りました。

2009年2月に上海ツアーに家内と参加した折、上海博物館見学の
スケジュールが入っておりました。
上海博物館へは以前、数回行っておりましたので添乗員さんには
「必ず集合時間に戻りますので」
とひとこと申し添え、その見学時間を使って書店へ脱兎の如く参りました。
目的は篆刻関連図書購入です。
なにしろ篆刻関係の図書は国内で入手できるのは極めて限定的です。
中国語が出来れば個人旅行が可能ですが、止む無くツアー参加の
機会しか目的を果たせません。

目的の書店のおよその場所は事前に調べていましたが団体ツアーであり、
集合時間は厳守です。
タクシーを使えばいいのですが行き先の説明ができません。
地図を頼りに競歩の如く歩きましたが今、思えば結構あせりましたね。

数冊購入しました内の1冊は
「印章章法分類」全194頁
発行部数は4,000部と記載されています。
32.5元でしたので日本円で400円程度でしょうか。
内容は書名の通り、篆刻で最も重要な章法の本です。

篆刻の3大技法の内のひとつ、章法について詳細に記述されています。
その技法も実に50通りです。





写真はご覧のように左側は疎で文字の画数が少なく、右側は密で
画数が多く、非対称形の美の一例と思います。

購入した本屋さんは


上海外文図書公司は8店舗あり、住所は上海福州路390号です。

書店での滞在時間はほんのわずか、目的の図書を探すだけで精一杯、
帰路はタクシーで大急ぎでした。

上海博物館は再入場できるシステムで、腕に無色のしるしをつけます。
上海博物館の素晴らしいことのひとつはミュージアムショップの充実ぶり
でしょう。
記念品や図書、掛軸に至るまで商品数が抜群に多いですね。
館内で点呼の後、ミュージアムショップの時間はたっぷりでした。

このように苦労して入手したのはその時だけです。
今はとてもそんな元気はございません。


そういえば北京の書店でのできごと、手持ちのお金の大半をホテルに
置いて身軽な格好で書店へ行った折、支払い金額不足で諦めましたら
手振りで「そのお金で大丈夫ヨ!」
と値引きしてくれたことでした。
日本では本の値引きってあり得ないですね。










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