あれから1年

2020-04-20 08:56:34 | 日記



「あれから1年経ったよね。あんな年ってめったにないよ」
「そうね。結婚以来、最も記憶に残る年だったわ」

平々凡々の年は記憶に残ることは稀です。
しかし、若年のときに比べ記憶力が1/10程度!の老年では余程のことがないと
記憶には刻まれません。
子育てを家内に一任していた(家内にとっては全て押し付けられた!)時代は
そんなに記憶には残っていません。

今更ここに記載するまでもありませんが
「有為転変」
「諸行無常」
という仏教語のように人生には色々な出来事があります。

篆刻作品でも長寿と幸を願って
「延年益壽」
「南山之壽」
「美意延年」
などの言葉を使うときもあります。

個人的には昨年、そしてコロナ問題の今年は全ての方にとって強く記憶に
残る年だと思われます。

退職前後の頃までは「時間の貴重さ」というのをそれ程強く意識しませんでしたが
最近は割合考えるようになりました。
「時間の積み重ね」が「年」となり、このブログアップの時間も年の一瞬です。

「時間」というのは考えてみれば不思議な感じで、ボーとしていても
何かを夢中になっていても当然ながら過ぎていきます。
しかし「ボー」という時間は無駄ではなくて、頭脳の休み時間として貴重な時もあり
四六時中の「ボー」と短時間の「ボー」では意味が当然異なってきます。

1年をひとつの単位と考えますと
それが積み重なって
結婚〇〇年
愛犬と共に〇〇年
単身赴任〇〇年
転居して〇〇年
どこどこの外国へ行ったのは〇〇年
なになにの趣味で〇〇年
富士山に登ったのは〇〇年

思い出や記憶は人それぞれですが、その出来事はその年と共に残っていることと思います。
世界中の人々は
(2020年の〇〇月まで本当に大変だったよ、終息するまでの生活や医療関係者の方はリスクの高い中で
 強い責任感であの難局に立ち向かったのだから)
その〇〇月の「いつか」が早く訪れることを祈るばかりです。

藤の花、ドウダンツツジ、クリスマスローズが世の中の動きに関係なく咲き始めました。