「コロナウイルスの終息の見通しは未だ難しい状況ですがお寺さまには影響はございますか?」
「ええ、何軒かの檀家さんから暫くご遠慮したいというお申し出がありました。
こうした状況ですので理解もできますね。
でもどこへも行けない状況ですのでどのご家庭でも難渋されています」
「お葬式はどうなさっているんでしょうか?」
「今は家族葬が中心ですね。
本当に最低限の参列者になっていて家族葬でもこじんまりとしています。
法要は暫く延期されるケースが多いです」
亡母の月命日にお参りにお出でいただいているお寺様との会話です。
ご来宅中はお茶を飲まれるとき以外はマスクを着用されています。
影響がお寺様まで来ていることを痛感いたしました。
お話する距離も座敷机を挟んでいますので月命日までご遠慮するのは亡母も
結構信心深かったため、お断りはいたしておりません。
特に今は家内以外の方と会話する機会はめっきり減っています。
お寺様とゆっくり会話できるのは世間の動きも分かり脳に小さな刺激になります。
何処にも外出不可の状況では脳に適切な刺激を与えるチャンスが非常に少なく
なっています。
適切な刺激が減少すれば脳細胞の消滅スピードにも常識的に考えて
かなり影響すると思われます。
高齢化に伴う劣化には体力と脳力の両面でのメンテナンスが欠かせません。
本四国も納経所の閉鎖が増えているようです。