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お料理における包丁のようなもの

2016年05月13日 00時25分23秒 | 科学
 持病のアトピー性皮膚炎が徐々に悪化して、精神状態にも影響してきたので、副腎皮質ステロイドの内服薬を使った。

 ……わたしの主治医の先生と相談したうえで、状態が悪化して外用薬では追い付かなくなってきたときだけ、内服薬を使うことにしている。

 多用すると副作用の問題があるので、頻度としては1~2週間に1回だけ。今のところそれで調子を崩さずにいられる。



 ステロイド薬のことを「毒」だと思っている人がときどきいるけど、それは理解の仕方が浅い。


 すべての薬品は、使い方によっては毒になりえる。
 糖尿病の人が飲む、血糖値を下げる薬だって、ふつうの人が間違って飲めば低血糖で死ぬかもしれない。


 ステロイドは、お料理における包丁のようなもの。

 間違った使い方をすれば、指を切ったり、ヘタすると死ぬことだってあるかもしれない。
 しかし上手く使えば、美味しい料理を作ることができる。

 つまりは使い方が重要。


 ステロイド(外用薬も内服薬も)を使わずに、湿疹やアトピーを治療するのは難しい。たぶん不可能。

 副作用はいろいろあるが、薬の特性を勉強して、主治医の先生と相談して方針を決めたうえで使えば回避できる。


 私はよい先生にめぐりあえて、救われた。

(先生いわく……個人病院の皮膚科では、患者さんの数が多すぎて、一人一人にじっくり説明したり、方針を相談する時間が持てないのだそうだ。数分間の診療時間で、薬を処方するだけになってしまう。
 最初に方針を決めて、治療し、病状がコントロールできるようになるまでは、すこし大きめの病院の皮膚科で治療を受けるのがよいかもしれない)

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