人口が190万人を超える都市でありながら、熊注意情報が出されるのが札幌市の特徴だと私は思います。

自然と人間が接して、または自然の中に人間が入り込んで、都市が形成されているからだと思います。他の大都市には見られない特徴だと思います。
札幌市の各区役所のHPのうち、熊に対する注意情報は常連の手稲区、西区、中央区、南区に加え、今年は、私の住む豊平区や清田区のHPにも掲載されています。下の写真は西岡公園に貼られたヒグマの情報と注意看板です。
私は専門家ではありませんが、ヒグマの個体数がやはり増えているのではと思います。個体数が増えると生息するためには、広い面積が必要となります。人間の住む地域にどんどん近づいているのでしょう。絶滅が心配されますので、個体数が増えるのは良いことだと考えます。
かつて、「春クマ駆除」が北海道でも行われていました。

残雪がある春先に、冬眠するクマの巣を刺激して、追い出し、射殺するというものだったそうです。ヒグマは人間にとって危険だから駆除すべきだとの考えからでしょう。昭和30年代から1990年(平成2年)まで続けられたようです。相当数のヒグマが毎年、射殺されました。当然、生息する個体数は激減したでしょう。同じような理由で、駆除され、北海道ではエゾオオカミが絶滅してしまったようです。

「春クマ駆除」を止めたこともヒグマの個体数が増えた一因になっていると思います。
ヒグマはむやみに人を襲うわけではありません。

人間が出会わないように、知恵を使うしかありません。トップの写真は西野西公園に貼られたクマ出没注意の写真です。9月17日、少年野球場の奥の山中に、足跡が残されていたそうです。そのような地域には入らないのが一番だと思います。やむを得ず入る場合にも、出会わないような注意を払うべきでしょう。