しなしなの記録

 しなしなの趣味の記録です。洋楽カラオケ、郵便局訪問、川、猫など

庭、建物、そして心づかいが美しさを大きくする 福井の養浩館

2010-06-09 20:06:54 | Weblog
 5月23日(日)、福井県郵便局訪問で、福井市に行った私が、是非、見てみたかったものがあります。それは養浩館です。
 養浩館は、福井藩主松平家の別邸として使用されてきました。2代藩主忠通のときに、別邸となり、7代藩主昌明の頃、ほぼ、現在の数寄屋造の建物と回遊式林泉庭園(金沢の兼六園も同じだったと思います)を備えた形になったそうです。大政奉還後も松平家の所有物でした。養館館という名前は、松平春嶽(NHK竜馬伝で、勝海舟の命により、坂本竜馬が海軍兵学校の資金の拠出を求めに行った方です)が明治17年に命名したそうです。
 しかし、昭和20年の福井空襲で、養浩館は焼失してしまいます。忠実な復元が完成したのは平成5年です。以来、一般の方にも公開されています。

 思った以上に美しく、心安らぐ場所でした。トップの写真は御次の間の縁側からの庭です。あいにく、雨が降っていたのですが、それもまた、独特の美しさを表しているようです。
 開いた障子から見える風景は、ドキッとします。絵が飾られているようです。



 一番の場所は御座の間であり、床の間があります。飾られた床の間は美しいです。



 庭から見た養浩館の建物です。美しく、心が落ち着きます。見ていて、飽きがこないと思いました。



 自然石の橋もあります。国内最大級の橋だそうです。



 養浩館の入口には、下の写真ように、牡丹の花を中心として花が生けられていました。



 養浩館の美しさは、建物、庭、そして人をもてなすための生けた花や床の間の飾りが一緒になって作り出しているなと感じました。このように丁寧に、ひとつひとつに思いを込めることで、印象がずんと大きくなります。本当に和の美を感じることができました。
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