私は本当に本が好きなのか?
私は本当に芝居が好きなのか?
私は本当に書くことが好きなのか?
本当は何がしたかったのか?
本当って何だろう?
もしも好きだと思っていたすべてがただの現実逃避かもしれない。
で、ぜ~んぶやめてしまって、ただ寝てみたり、ぼんやりしたり、ぶらぶらしたり
ただ、ひたすらに朝が来て、日が暮れるのを肌で感じながら、まどろんでいた。
人というものは、残念ながらずっとぼんやりはしていられない。
ぼんやり生活もいつしか、長くいるとそこの流れに乗っかり、波を受けるようになる。
転覆することなく、
しかし、遡ってもとへ還ることもせず、
流れに身を任せて進んでいる。
とてもありがたいことに、私は本を読むことも、お芝居やコンサートも、書くことも全部本当に好きだとわかった。
そして、私にとって今を生きる上では必要なインターネットの世界が、あんまり好きでないことも。
便利で、いろんな世界につながっているけれど、
新聞や辞書、人と人とのふれあいで得る、
自分が知らなかったものやこと、興味があるとは思わなかったこと、
新たな発見の幅が狭く、驚きが少ない。
知りたいことを追求するのにはとても便利。
でも、知らないを自分を発見できない、電気がないと使えないこの機械の中の世界は、あんまり居心地がよくないみたい。
「やめるのはいつでもできます。つづける気持ちを持ちなさい」
母はいつも、私にやめることを許さなかった。
母曰く、そうは言ってもふつうは続かないんだけど、あなたはほとんどのことをやめなかったと、あきれていた。
あんまり居心地はよくないけれど、書くことは好き。写真撮るのも好き。
だから、いつ更新するかは気分次第でも、やめてしまわないでおきます。
ここで出会った、素敵な人たちとの思い出もたくさん詰まっているから。
さて、来月は日本に帰りますよ。