クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

モーツァルトの交響曲第38番 ニ短調 K.504 「プラハ」 レヴァイン/ウィーン・フィル

2007年07月13日 04時45分56秒 | 交響曲
昨日はイクラ丼、ウニ丼、ハイ丼でありました(^^ゞ。
今日はモーツァルトを聴いています。

いつもコメントをくださるSummyさんの言葉です。
(Summyさん、引用させてくださいね)

「今日は秋山和慶指揮広島交響楽団のコンサートで「 ディスカバリー・モーツァルト&ハイドン」というのに行ってきました。
曲目は
ハイドン:交響曲第88番ト長調「V字」
モーツァルト:ホルン協奏曲第1番ニ長調
ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調
モーツァルト:交響曲第35番ニ長調「ハフナー」

一日でハイドンとモーツァルトを対比できるっていいですね。
ハイドンは各楽器のバランスがとてもよく、たおやかな叙情性もあり、古典音楽のお手本のような印象です。
対してモーツァルトは、ジェットコースターに乗っているようなスリルがあり、もう完全に時代を超越してしまっています。」


ああ、僕も昨日のハイ丼、いやハイドンに続いてモーツァルトを聴いていると、同じような感覚になっていました。モーツァルトはジェットコースターであります。

そこで・・・・・・。(僕が聴いていたのは「プラハ」であります)

モーツァルトの交響曲第38番 ニ短調 K.504 「プラハ」。
ジェームズ・レヴァイン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1986年12月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。DG盤。

去年はモーツァルト・イヤーだったが、この録音は、その前のモーツァルト・イヤーであった1991年(没後200年)に合わせてレコード会社が様々なシリーズを録音・発売した中のものであって、DGは、レヴァイン/VPOを起用して、モーツァルトの交響曲全集を完成させた。DGとしては、ベーム/BPO以来の全集であったと思う。
VPOとしては、初めての全集であり、指揮のレヴァインは当時絶好調、上り調子の時だった。ヴァイオリンの両翼配置とリピートを指示通り行うというのでも話題になったと思う。
さて、今はどうなのかな?・・・・ピリオド楽器やその奏法全盛の今の耳で聴くと、懐かしいスタイルという感じがする。

演奏は、レヴァインの歌心に富んだ指揮が印象的。そして、ウィーン・フィルの面々のカンタービレが実に美しいモーツァルト。
ふくよかで暖かく、しかもリズムは弾んでフレッシュ。スタイルは古き良き時代のものだが、生まれてくる音楽は瑞々しくしなやか。
ワルター/コロンビア響のモーツァルトに親しんできたが、それが復活したような感じの演奏でもある。

第1楽章は、左右のヴァイオリンの掛け合いが楽しい。内声部もよく聴き取れる演奏で、ああ、「プラハ」はホンマに立派なシンフォニーだったんやなぁと気づかされた。そして目眩くような音の饗宴。素晴らしい。目の前の風景がどんどん変わってゆくような、多彩な音楽。ジェットコースター。モーツァルトの音楽は天満空を行く。

第2楽章は優美そのもの。美しい。ウィーン・フィルが全く美しい。
この音響に身を任せて、もう何の疑問もなく、屈託なく、モーツァルトの世界に浸れる幸福。

そして、堂々たるフィナーレ。音楽が充実して、豊穣を感じさせる響きになっている。レヴァインの歌も随所に聴かれる名演と思う。音色、響き、曲想のそれぞれの変化も実に多彩で、やっぱりモーツァルトはスゴイとつくづく思う。


録音も上々。
ウィーン・フィルらしい輝きと煌めきに溢れた、素晴らしい録音と思います。
我が家の装置と相性がエエようです。



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