クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

ベートーヴェンの交響曲第4番 変ロ長調 ベーム/ウィーン・フィル

2008年02月05日 05時46分07秒 | 交響曲
回線を光にしてから、だいぶ速度が上がりました。
速度測定サイト(http://www.bspeedtest.jp/)で調べてみると、今朝などは49Mbpsという数値を叩きだしてます。
ADSL時代に比べて10倍ほど速くなっているんですが、体感的にはそこまでいきません。しかし、あのモデム時代、テレホーダイの時刻を待ちわびていた頃を思えば、便利な時代になったものです。

さて、今日もベートーヴェンです。

ベートーヴェンの交響曲第4番 変ロ長調。
カール・ベーム指揮ウィーン・フィルの演奏。
1971年の録音。DG盤。

短時日で録音されたベームのベートーヴェン全集からの1枚。アナログLP。
いつも厳格で、無骨なまでの構成感で迫ってくるベームにしては、大らかで明朗な演奏。肩の力が抜けて、ウィーン・フィルの美質を十分に発揮させた演奏と云うべきか。オケに任せていると点で、ベームにしては珍しい感じ。
一筆書きの流麗さも感じられる。楷書体を旨とするベームにしては、やはりこれも珍しい。全体的にテンポは中庸で、ガッシリした安定感が特徴。その歩みは堅実だ。

第1楽章は迫力・勢いとも十分で、格調高い。ウィーン・フィルの響きがとても美しく、特にウィンナ・ホルンとウィンナ・オーボエが綺麗。弦楽セクションはいつも通り輝かしく、鮮やかなサウンド。
ベームの指揮は厳めしさが薄れ、オーケストラを信頼して手綱を少し緩めた感じ。あまり指揮者の存在を感じさせない印象もある。アンサンブルはスッキリとまとまっていて、そこはさすが、ウィーン・フィルと思う。

第2楽章も同様、美麗なウィーン・フィルの響きを堪能できる。弦の厚みが十分で、木管の音色も実にイイ。

第3楽章は堂々と押し出しの強いスケルツォ。安定感十分。フワフワしない、腰の据わった演奏と云うべきか。ベームもオケも長年演奏してきた自信・確信に満ちた演奏と思う。
フィナーレはゆったりと進む。伝統的な演奏様式で、今の耳で聴くと、さすがに古くなったかなぁとも思うが、その美しいサウンドに身をゆだねるのは一種快感であって、ウィーン・フィルの響きに惚れ惚れとしてしまう。
ベームがオーケストラに任せきってしまった感じが、かえって新鮮で良い印象となった。
録音は標準的です。
第4交響曲1曲でLP1枚AB両面を使い切ってしまう贅沢さ。
その分、音質は上々であって、左右への広がりが心地よいです。
DGの録音らしく、空間的な広がりを重視している感じです。
あまり個々の楽器を鮮やかに捉えすぎないところ(例えばDECCAのように・・・)が、良いのかもしれません。



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