久しぶりの休日でありました。
年末、そろそろ年賀状を書かなくちゃなぁと思いつつ、怠けてしまい、結局音楽とジョギングで一日が終わりました。ギリギリにならないと物事が手に付かない、ボクは怠け者です。若い頃からの「癖」は、トシを取ってもなかなか治らないもんです。(子供の頃からか・・・・・(^^ゞ)
アカンなぁ・・・・。
こういう気分の時には、ベートーヴェンにゴリゴリと叱咤激励してもらおう。
もう、これぞ大名曲、大定盤、人類の至宝(ホンマか?)ですな。
で、ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」。
カール・ベーム指揮ウィーン・フィルの演奏。
1970年4月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。DGの輸入盤、懐かしいLP。
ジャケットが素晴らしい。ムジークフェラインの華やかな雰囲気が伝わってくる。
これはベームの唯一のベートーヴェン全集、最初期の録音。ベームがウィーン・フィルと全集録音できたのは貴重であったと思う。ただ、全集は発売当初から、リズムの弛緩やアンサンブルの乱れ(=統率力の衰え)を指摘されていた。確かにそんな感じ、全体的に今聴いてもその印象は変わらない。まさにベーム「翁」の演奏なのだが、だからこその味わいもあるし、5番「運命」・6番「田園」・9番「合唱」は、十分に時間をかけた録音で素晴らしい演奏だと思う。
「運命」は極めて貫禄のある演奏。
第1楽章からラストまでテンポは遅く、ベームは悠々たる歩みを進めてゆく。
そのゆっくりした歩調と、ウィーン・フィルの澄みきって柔らかい響きとの中から、偉大なベートーヴェンの姿が浮かび上がってくる。緊張感や迫力よりも、この第5交響曲が内包する途方もないエネルギーがジワジワと伝わってくる演奏と云おうか。
第2楽章の、優美で室内楽的な表現は特徴的。ベーム盤以外ではちょいと思いつかない。名演奏と言うべきだろう。
LPで聴くと、ウィーン・フィルの音がとても柔軟で、しかもコシがあって実にイイ響き。音楽が自然に息づき、スッキリしたものになってゆく。
フォルティシモでの堂々たる貫禄も良い。一見(一聴)モッサリ、でも老ベームの含蓄ある表現が聴ける。
第3楽章もベームは遅いテンポで丹念に描いてゆく。職人技を感じさせる演奏でもある。特に低弦の響きが良い。決然としたベートーヴェン。
そしてフィナーレ、勝利と歓喜の行進。ウィーン・フィルの圧倒的なパワーが解き放たれて、凄まじい力、音量。でも、さすがにウィーン・フィル、フルパワーでも音が硬くならず、余裕さえ感じられる。(ベームの指揮をあまり見ていないじゃないかと・・勘ぐってしまうほど、余裕ありますな)
テンポは堂々、一歩一歩踏みしめながらの大行進ではある。
録音は、35年ほど昔なので、さすがに古びてきました。
1970年代初頭の、アナログ録音全盛期の柔らかさ、豊かさはあります。
ふっくらとしたウィーン・フィルの響きを堪能できる1枚でありました。
ベームのLPを聴くときにはMCカートリッジ、DENONの103が合います。トロッとふっくらと、大らかになるのがエエんです。
(カラヤンになると、AudiotechnicaのAT33Eの繊細な音出しが合います。)
LPってのは面白いもんです。
年末、そろそろ年賀状を書かなくちゃなぁと思いつつ、怠けてしまい、結局音楽とジョギングで一日が終わりました。ギリギリにならないと物事が手に付かない、ボクは怠け者です。若い頃からの「癖」は、トシを取ってもなかなか治らないもんです。(子供の頃からか・・・・・(^^ゞ)
アカンなぁ・・・・。
こういう気分の時には、ベートーヴェンにゴリゴリと叱咤激励してもらおう。
もう、これぞ大名曲、大定盤、人類の至宝(ホンマか?)ですな。
で、ベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調 作品67「運命」。
カール・ベーム指揮ウィーン・フィルの演奏。
1970年4月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。DGの輸入盤、懐かしいLP。
ジャケットが素晴らしい。ムジークフェラインの華やかな雰囲気が伝わってくる。
これはベームの唯一のベートーヴェン全集、最初期の録音。ベームがウィーン・フィルと全集録音できたのは貴重であったと思う。ただ、全集は発売当初から、リズムの弛緩やアンサンブルの乱れ(=統率力の衰え)を指摘されていた。確かにそんな感じ、全体的に今聴いてもその印象は変わらない。まさにベーム「翁」の演奏なのだが、だからこその味わいもあるし、5番「運命」・6番「田園」・9番「合唱」は、十分に時間をかけた録音で素晴らしい演奏だと思う。
「運命」は極めて貫禄のある演奏。
第1楽章からラストまでテンポは遅く、ベームは悠々たる歩みを進めてゆく。
そのゆっくりした歩調と、ウィーン・フィルの澄みきって柔らかい響きとの中から、偉大なベートーヴェンの姿が浮かび上がってくる。緊張感や迫力よりも、この第5交響曲が内包する途方もないエネルギーがジワジワと伝わってくる演奏と云おうか。
第2楽章の、優美で室内楽的な表現は特徴的。ベーム盤以外ではちょいと思いつかない。名演奏と言うべきだろう。
LPで聴くと、ウィーン・フィルの音がとても柔軟で、しかもコシがあって実にイイ響き。音楽が自然に息づき、スッキリしたものになってゆく。
フォルティシモでの堂々たる貫禄も良い。一見(一聴)モッサリ、でも老ベームの含蓄ある表現が聴ける。
第3楽章もベームは遅いテンポで丹念に描いてゆく。職人技を感じさせる演奏でもある。特に低弦の響きが良い。決然としたベートーヴェン。
そしてフィナーレ、勝利と歓喜の行進。ウィーン・フィルの圧倒的なパワーが解き放たれて、凄まじい力、音量。でも、さすがにウィーン・フィル、フルパワーでも音が硬くならず、余裕さえ感じられる。(ベームの指揮をあまり見ていないじゃないかと・・勘ぐってしまうほど、余裕ありますな)
テンポは堂々、一歩一歩踏みしめながらの大行進ではある。
録音は、35年ほど昔なので、さすがに古びてきました。
1970年代初頭の、アナログ録音全盛期の柔らかさ、豊かさはあります。
ふっくらとしたウィーン・フィルの響きを堪能できる1枚でありました。
ベームのLPを聴くときにはMCカートリッジ、DENONの103が合います。トロッとふっくらと、大らかになるのがエエんです。
(カラヤンになると、AudiotechnicaのAT33Eの繊細な音出しが合います。)
LPってのは面白いもんです。
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