この頃、ちと散財しすぎかなと反省しております。
某オークションでバッハ・ヘンデル・シューベルトのセット物が落札できてしまい、iTunes Storeのヤケクソ1,500円セールでは6セットもダウンロード購入してしまい、DHM50枚組BOXやユニヴァーサルのバイロイト33枚組BOXも届いております。あ、カラヤンのコンプリートBOX2つもまだ僕は聴取コンプリートしていないし、グールドの大箱もあったぞい・・・・・・。
ああ、そしてHMVの僕のカートには、皆さんご存じプッチーニの20枚組BOXにルプーのセット物、アンセルメのブラームス交響曲全集等が入っております。あとはクリックするだけ・・・・・。
散財は他で倹約すればエエとしても、未聴盤が加速度的に増えてしまうのではないかという恐れ・・・しかし、「レコードやCDは欲しいときに買っておけ」という自分なりの鉄則もありまして(だって、昔は欲しいときに買っておかないと、売り切れ・廃盤が当たり前だったですから・・・・)、今買わずにいつ買う?・・・・買えるときが華やんか・・・と急かすもうひとりの自分もおります。ああ、煩悩。
さて、マーラーを聴いてます。
マーラーの交響曲第1番 ニ長調「巨人」。
クラウス・テンシュテット指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1990年5~6月、シカゴのオーケストラホールでのライヴ録音盤。EMI原盤。
テンシュテットが病魔に冒された中、幾つか遺したマーラー演奏入魂のライブ。このシカゴ響との「巨人」も、その一つ。
マーラーの音楽のグロテスクなところが抉り取られて、ヌッと顔を出してくる不気味さ。ユダヤ人的な粘りけのあるリズム。そして実演らしいテンポの揺れ。
どれを取っても面白い、素晴らしい演奏と思う。
シカゴ響の巧さは抜群。録音状態もEMIにしては上々。
金管は勿論、木管も非常にコンディションが良い。何より良いのは弦楽セクション。しなやかな響きに加えて、完璧に揃ったアンサンブル。聴いていて全く安心感がある。
テンシュテットとロンドン・フィルのマーラー全集ではアンサンブルに不安があるところも聴かれたのだが、(テンシュテットはアンサンブルを揃えるよりも音楽の流れを大切にするような指揮者だったのかな)、シカゴ響とのこの実演盤は、素晴らしいアンサンブルで終始する。これこそ、シカゴ響の巧さなのだろう。
音も全体的に柔らかく、ショルティとのコンビほどの「キツさ」がない。聴き手を穏やかに包み込むようなサウンドが広がってゆく。
テンシュテットの演奏からは、マーラー青春の悩みや憧憬、逡巡、劣等感とその裏返しの自尊心・・・・・若い頃のもろもろの感情が聞こえてくる。それは、人間誰しも青春期に経験するような、あの感情の揺れ動きでもある。
マーラーの音楽は多面体。いろいろな表情を見せる。
テンシュテットが振ると、その表情が誇張されて、時にエキセントリックな感じで出てくる。澄まし顔のマーラーではない。整理されたスッキリしたマーラーではない。屈折して、身を捩るマーラーがいる。
ああ、テンシュテットは、つくづくマーラー指揮者だったと思う。
第1楽章とフィナーレの遅さがイイ。
じっくりとマーラーの感情を歌い上げてゆく。テンシュテット入魂の演奏と思われる。
録音は今も上出来であります。
EMIなので、あまり期待せずに聴き始めたところ、これが結構イケます。
エエ音でありました。
某オークションでバッハ・ヘンデル・シューベルトのセット物が落札できてしまい、iTunes Storeのヤケクソ1,500円セールでは6セットもダウンロード購入してしまい、DHM50枚組BOXやユニヴァーサルのバイロイト33枚組BOXも届いております。あ、カラヤンのコンプリートBOX2つもまだ僕は聴取コンプリートしていないし、グールドの大箱もあったぞい・・・・・・。
ああ、そしてHMVの僕のカートには、皆さんご存じプッチーニの20枚組BOXにルプーのセット物、アンセルメのブラームス交響曲全集等が入っております。あとはクリックするだけ・・・・・。
散財は他で倹約すればエエとしても、未聴盤が加速度的に増えてしまうのではないかという恐れ・・・しかし、「レコードやCDは欲しいときに買っておけ」という自分なりの鉄則もありまして(だって、昔は欲しいときに買っておかないと、売り切れ・廃盤が当たり前だったですから・・・・)、今買わずにいつ買う?・・・・買えるときが華やんか・・・と急かすもうひとりの自分もおります。ああ、煩悩。
さて、マーラーを聴いてます。
マーラーの交響曲第1番 ニ長調「巨人」。
クラウス・テンシュテット指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1990年5~6月、シカゴのオーケストラホールでのライヴ録音盤。EMI原盤。
テンシュテットが病魔に冒された中、幾つか遺したマーラー演奏入魂のライブ。このシカゴ響との「巨人」も、その一つ。
マーラーの音楽のグロテスクなところが抉り取られて、ヌッと顔を出してくる不気味さ。ユダヤ人的な粘りけのあるリズム。そして実演らしいテンポの揺れ。
どれを取っても面白い、素晴らしい演奏と思う。
シカゴ響の巧さは抜群。録音状態もEMIにしては上々。
金管は勿論、木管も非常にコンディションが良い。何より良いのは弦楽セクション。しなやかな響きに加えて、完璧に揃ったアンサンブル。聴いていて全く安心感がある。
テンシュテットとロンドン・フィルのマーラー全集ではアンサンブルに不安があるところも聴かれたのだが、(テンシュテットはアンサンブルを揃えるよりも音楽の流れを大切にするような指揮者だったのかな)、シカゴ響とのこの実演盤は、素晴らしいアンサンブルで終始する。これこそ、シカゴ響の巧さなのだろう。
音も全体的に柔らかく、ショルティとのコンビほどの「キツさ」がない。聴き手を穏やかに包み込むようなサウンドが広がってゆく。
テンシュテットの演奏からは、マーラー青春の悩みや憧憬、逡巡、劣等感とその裏返しの自尊心・・・・・若い頃のもろもろの感情が聞こえてくる。それは、人間誰しも青春期に経験するような、あの感情の揺れ動きでもある。
マーラーの音楽は多面体。いろいろな表情を見せる。
テンシュテットが振ると、その表情が誇張されて、時にエキセントリックな感じで出てくる。澄まし顔のマーラーではない。整理されたスッキリしたマーラーではない。屈折して、身を捩るマーラーがいる。
ああ、テンシュテットは、つくづくマーラー指揮者だったと思う。
第1楽章とフィナーレの遅さがイイ。
じっくりとマーラーの感情を歌い上げてゆく。テンシュテット入魂の演奏と思われる。
録音は今も上出来であります。
EMIなので、あまり期待せずに聴き始めたところ、これが結構イケます。
エエ音でありました。
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