クラシック音楽のひとりごと

今まで聴いてきたレコードやCDについて綴っていきます。Doblog休止以来、3年ぶりに更新してみます。

マーラーの交響曲第4番 ト長調 レヴァイン/シカゴ響

2007年11月23日 06時09分12秒 | 交響曲
今日から三連休ですが、在宅業務が多く、ちとシンドイですな。
四国も本格的に寒くなりました。皆様、風邪など引きませぬよう。

さて、今日は。マーラーの交響曲第4番 ト長調。
ジュディス・ブレゲンのソプラノ独唱、ジェームズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1974年7月、シカゴのメディナ・テンプルでの録音。RCA盤。
レヴァインのマーラー第1作だったと思う。

レヴァインのマーラーはしなやかによく歌うこと、対向旋律がよく分かること、管楽器のソロが前に出てくる感じで曲の構造がよく見えること、などが特徴で、僕ら素人に優しい(分かりやすい)マーラーになっている。

第1楽章はとても新鮮。あちこちから、初めて聴くような音が出てくる。「へえ、そうなんっていたんだ」という場面がしばしばある。特に管楽器の処理が独特で面白い。
レヴァインがしなやかな感性と持ち前の歌心で、この曲の情緒的な面をうまいこと引き出している。テンポは中庸、やや速めかな。
クドクド説明しないで、自然な感情にまかせているところも良い。

第2楽章。ヴァイオリンのソロは悪魔的に響き、弦楽群は金切り声を上げる。汚い音一歩手前での鋭い刺激音。強烈な印象だが、これぞ若武者レヴァインの演奏なのだろう。このときレヴァイン31歳!若い、若い。
シカゴ響の巧いこと、さすがと思う。特にトランペットやホルンの存在感は凄い。
舌を巻く。

第3楽章は穏やかな表情の中に、しなやかで若々しい歌が流れてゆく。
静謐な抒情は感動的。マーラーが書いた最も美しい音楽の一つだろうな。
レヴァインは旋律をよく歌わせ、特に遅いところでは大変美しく、歌い上げる。

第4楽章のソプラノはジュディス・ブレゲン。とても綺麗な声。プレーン・ヨーグルトのような澄んだ味わい、感触。声質は蒼みがかってクールなのだが、そこがイイ。
レヴァインの指揮は精力的。気合いが入った指揮ぶりで、シカゴ響を見事にドライブしてゆく。熱気十分。覇気一杯。
大したもんだと思う。

録音は少し古びた感じがします。
1970年代のRCA録音は今一歩のものが多いような気がします。
(我が家の装置との相性かもしれません・・・・)
弦がやや乾き気味。金管はまろやかで朗々と響くのですが。
少し惜しいな。


<マーラーの交響曲第4番の自己リンクです>
●ショルティ/シカゴ響
●シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管
●ノイマン/チェコ・フィル
●マゼール/ウィーン・フィル
●インバル/フランクフルト放送響
●タバコフ/ソフィア・フィル
●ベルティーニ/ケルン放送響
●シノーポリ/フィルハーモニア管
●ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
●クーベリック/バイエルン放送響
●カラヤン/ベルリン・フィル



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