モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

晩春に鳥海山一周・秋田編(2022年5月25日)

2022年06月08日 | 鳥海山逍遥

5月25日はとてもよく晴れた。
この日は当初、鳥海山の南中腹にある鶴間池に行こうと未明に秋田市自宅を出発したが、
出発時間が早すぎたので、秋田側の鳥海山をいろいろな角度から見てから、鶴間池に行くことにした。
最初に見た鳥海山は由利本荘市前郷付近(マップではA)から。
微かだが、モルゲンロートになっていた。

由利本荘市前郷付近から見た鳥海山



アップで。風力発電機が朝日を受けて目立っていた。




後で気づいたことだが、前郷付近から見た鳥海山は、角度的には秋田市の私の自宅付近から見たのと全く同じだった。

参考までに、5月27日、秋田市自宅近所の堤防から見えた鳥海山。




続いて矢島付近(マップではB)から見た鳥海山。




今回のマップ。




この後は矢島からより南東奥にある直根(ひたね)地区(マップではC)に移動。

ここは山間なので鳥海山は前山の陰になり見えないのだが、
地図を見ていたら、ある地点から見えそうだったので、ダメもとで行ってみた。
するとここからは手前に人家が入るが、富士山似の鳥海山が見えた。
角度としては秋田県南の横手十文字や湯沢から見たものとほぼ同じだ。




なおここからは秋田県南地方(横手から湯沢にかけて)からだけ見える雪形、
ねんねこぼぼこ(寝ている赤ん坊の顔)が見えた。

ねんねこぼぼこ、わかりますかな。
幅は広いが、リアルな赤ん坊の顔だと私は思った。
秋田県南地方の農家はこの雪形を目印に田植えするとか。




次は少し西に戻り、猿倉地区(マップではD)から。ここは秋田県側では鳥海山頂に最も近い人里だ。

この地の標高は約260mなので、七高山(2229m)との標高差は約1970m。水田を前景に鳥海山が大きく望まれる。
なおここから見る鳥海山はお雛様の壇のような低い山の上に載っている。
この低い山は出羽丘陵であり、その分、鳥海山は上げ底になっている。







近くの奥山前沢にかかる亀ヶ森橋(マップではE)からは、人家や電線など人臭いものが一切無しの鳥海山になる。

個人的には二、三番目に好きな鳥海山だ。




猿倉から通称「鳥海グリーンライン」を西に走り、谷地沢の集落を過ぎると、道路が約1kmにわたって直線になる。

この区間(マップではF)から振り返って見る鳥海山は迫力がある。
この地の標高は約390mなので、最高峰の新山(2236m)との標高差は約1850mになる。
またこの場所は角度的には、先の前郷や秋田市から見た鳥海山とほぼ同じ、
鳥海山は七高山と新山の2トップになり、北斜面の馬蹄形カルデラが右側に大きく口を開くようになる。




縦構図も。




この場所は車やスタッドレスタイヤのコマーシャルに使えそうだと思うのは私だけだろうか。

現在のおこじょ号も納車されてほどなく三月に撮っていた。

2022/03/10 おこじょ号と一緒。



通称「鳥海グリーンライン」を更に西に走ると、にかほ市に入り、上坂(マップではG)という集落を過ぎる。

この地の標高も約390m。ここからは棚田を前面に、幅が広くなった鳥海山が望める。




馬蹄形カルデラが出来た後に噴出した新山、荒神ヶ岳の急な斜面に顕著な雪形が見える。

正式な名称は知らないが、これがよく見えるにかほ地方の人たちは「ウサギさん」、「パンダ」と呼んでいるようだ。
この雪形は田植えが終わる頃の五月下旬が一番見やすい。




更に西進し、象潟町長岡(マップではH)まで来ると、
支峰の稲倉岳(1554m)や御浜の山体が迫り出して来るので、パンダの雪形は見えにくくなる。

ここでまた道路の直線区間があり、鳥海山に向かって走るが、先の桃野谷地沢間の直線区間ほどには話題にならない。
この辺りを走ると、いつもならば小滝集落近くからも鳥海山を撮るが、今回はパスした。

長岡から望む鳥海山



長岡~横岡間の直線区間。



象潟町上浜のローソン(正式名は「ローソン にかほ象潟町大砂川」)で

国道七号線に出ると、その先は右に日本海を見ながら、山形県境に向かう。
このローソン駐車場(マップではI)から見る鳥海山はとてもユニークな形だ。




初めて見た時は拍子抜けして思わず笑ってしまった。

何やらベコ(牛)が寝そべっているように見えた。
左に支峰の稲倉岳(1554m)が割と鋭く突き出し、その奥に鳥海山本体、
右前面にはベコの背のようになだらかな山がある。
これは扇子森(1759m)や笙ヶ岳(1635m)の山塊だが、山座同定は難しい。
この場所の標高は30m程度なので、鳥海山新山との標高差はきっちり2200m。
その割に高度感を感じないのは、この姿形のせいかもしれない。


以上。

山形編」に続く。


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