(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
何で今頃になって・・・と言われそうだが、11月5日、白神山地にある二ツ森を訪ねてみた。
白神山地は周辺部の白神岳や藤里駒ヶ岳には既に登っていたものの、
中心部に近い二ツ森は今回が初めてだった。
目的は世界遺産にも指定されているブナ林の大観。
二ツ森に登るべく青秋林道を走ったところ、舗装されているものの、
前半は急傾斜地のヘアピン続きで、ところどころ道幅が急に狭くなっている。
しかもガードレールが無いので冷や冷やの連続。
夜間や霧の日には絶対走りたくない道だ。
なお沿道のブナは伐採し尽くされたようで、見えるのはスギ林ばかり、
少しは紅葉もあったかもしれないが、うす暗い早朝なのでよくわからなかった。
青秋林道からの眺め。
奥、左側に白神岳(雲をかぶっている)、中ほどに向白神岳、右手前に真瀬岳。
林道途中から見る真瀬岳はかっこいい。白神のマッターホルンとは褒め過ぎか。
真瀬岳(988m)
林道も上の方に行き、稜線が近づいて来たら、白い幹と枝の樹木が現れた。
ゾクッとするほどの美しさだったが、これはブナではなく、ダケカンバだった。
林道終点近くのダケカンバ林
その後、標高900m辺りから道の両側がうっすらと白くなり、
二ツ森登山口(の駐車場)に着いたら・・・
ここで雪に遭うとは予想していなかったが、さいわいタイヤは交換済みだった。
個人的には今シーズン初めて見る積雪。
非合法マップ。駐車場から二ツ森までの標高差はわずか150m、歩いて一時間弱。
本格的なブナ林は駐車場から歩き出してやっと見ることが出来た。
稜線を歩くと、青森県側の世界遺産核心エリア、ブナの大樹海の大展望が。
奥で雲を被っているのは左が白神岳、右が向白神岳。
核心エリア、ブナの大樹海
一時間もかからず、二ツ森山頂へ。
二ツ森山頂
アカミノイヌツゲ
二ツ森山頂から南東側の眺め。
逆光で見えにくいが、藤里駒ヶ岳。左奥には田代岳。
二ッ森山頂は低木林に覆われていた。葉の繁る夏場はそれほど展望は良くないようだ。
白神の山岳やブナ聖地を眺めるには、今回のように落葉後の方が良いかもしれない。
下山はブナの大樹海を眺めながらゆっくりと・・・。
核心エリア、ブナの大樹海
核心エリア、ブナの大樹海
核心エリア、ブナの大樹海。奥に雲をかぶっているのは岩木山。
核心エリア、ブナの大樹海。手前にダケカンバの梢。
ダケカンバ
ブナ
秋の淡雪だったようで、下山時にはササに積もった雪も融けだしていた。
ブナ林
二ツ森をバックに見たブナ林
帰り道の青秋林道では、白神岳、向白神岳の雲は取れていたが、
数多の雲の影が山肌にくっきりと映り、まだらな山岳風景になっていた。
奥、左側に白神岳、中ほどに向白神岳、右手前に真瀬岳。
白神岳と向白神岳
向白神岳方面をアップで。
杉林と紅葉
今回、白神山地の紅葉は標高800m以上では完全に終わっていた。
紅葉のピークは標高100~500mあたりまで降下していたが、
いかんせん真瀬川流域ではその大部分がスギの植林地となっており、
紅葉が愉しめる場所はかなり限られていた。と報告しておく。
二ツ森の入り口、一ノ又沢の標高100m付近の紅葉。
今日はこの後、三種町の低山、房住山に登った(⇒ こちら)。
以上。
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