モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

紅葉と初冠雪の鳥海山へ。(2017年10月5日)。

2020年10月07日 | 鳥海山/鉾立・秋

今しがた、鳥海山の山頂部は雪が降ってるとの情報が入った。
このところ下界は晴れか曇りなのに鳥海山には重苦しい雲がかかっていたので、もしやと思っていたが、やはり・・・
早い年ならば九月中に降る。今年は例年並みのペースだろうか。
たまたま初冠雪の鳥海山にアプローチした記事があったので、再アップさせて頂く。


10月5日は晴れたので、毎日が日曜の特権を行使し、昼から急に鳥海山に行ってみた。
山頂まで行くのは時間的にも体調(膝故障中)からも無理なので、
途中七合目の御浜までだったが、
初雪と一緒に紅葉も愉しめた。
何か得したような気分の山行きだった。

まずは五合目、鉾立からの大観。




稲倉岳と御浜との連結部の辺り。

 


鳥海山本体をクローズアップ。

 


この日の紅葉の神様は奈曽谷より上、標高1500m付近にご滞在のようだ。




20分ほど登ったら、紅葉の上から真っ白な鳥海山本体が顔を覗かせるポイントに到達した。




その後、雲が湧き出して、本体は見えなくなってしまったので、黙々と高度を稼ぐ。

紅葉を前面に稲倉岳。

 


六合目・賽の河原から来し方を振り返る。
仁賀保平野の稲田がよく見える。




賽の河原からまっすぐ御浜には向かわず、吹浦口の河原宿に向かう踏み跡に入り込む。
そこで振り返ったら、ちょっと不思議な水路のようなものを見つけた。




吹浦口の河原宿から先、今度は鳥海湖に向かう道に変更。
ここから先は昨日降り積もった雪が残っていて冬の様相。




長坂道の稜線に到着。




いつもなら此処で庄内側の景色がパーッと開け、鳥海山本体がドーンと現れるのだが、
残念、山頂部は雲に包まれていた。 

お鍋ちゃんこと鍋森。これは溶岩ドームだ。




更に・・・ {{{゚◇゚;}}}ガクガク 稜線は風が冷たい!!

こちらは早速、重ね着で凌いだものの、指がかじかんでしまい、シャッターを押すのも一苦労。
手袋を忘れたことを悔やむ。

稜線を少し進むと鳥の海(鳥海湖)が見え出した。




雲が無ければこんな眺めなのだが・・・ 
下写真は
2015年10月18日の眺め。詳細はこちら。 




来し方を振り返ると、笙ヶ岳や庄内平野が。
右から三峰、二峰、笙ヶ岳の連なり。左奥に庄内平野。

 


個人的には笙ヶ岳のうなじと言うか足元の辺りが好きだ。檜ノ沢(ひのそ)の源流部 。




さらに稜線を進み、御浜に到着。

ここから北側を眺めると、稲倉岳は筋骨隆々、仁賀保平野もまだ黄金色だ。
御浜から稲倉岳を望む。







南側は御浜定番の風景。鳥の海(鳥海湖)と鍋森 。




今回、稜線付近で遭遇した草紅葉や残り花。

ミヤマキンバイの草紅葉                         ネバリノギランの草紅葉
 


ハクサンイチゲの残り花                                          ミヤマリンドウの残り花
 


チングルマの草紅葉



シロバナトウウチソウの草紅葉                             下山途中、またまた謎の水路。
 


例の不思議な水路だが、鳥海山麓に住む友人、S氏によると、
「小砂川堰」と言って、昔、作られた人工の堰でこの水は奈曽谷の方には向かわず、西の方に流れていることが判明した。

以下、S氏のコメントを引用させて頂く。

賽の河原の水路の末端を探索したことはありませんが、この水が地下に潜って、
小砂川地区田んぼのどっかに出てくるんだと思ひます。
この辺は、元滝もさうですけど、本滝の上には、石から・カラコと言つて、
途中から表面には出て来づ潜っていて、出口につながってます。
同じやうに、田んぼに水が最高に必要な4月から8月初めまでの期間、
賽の河原の豊富な雪解け水を水路にして、その末端に放流することで、
田んぼの水路の水源に繫がってるひとつの水源なのではないかと思ひます。
現在のやうにヘリもないときに、現地に石垣の間知石を背負って行ったか、
あのあたりの石を割って石垣を積んだのかは分かりませんが、
近年でも、崩れた個所を積み直し、コンクリとかモルタルで補修した後もありますよね。
詳しいことは、小砂川地区の長老たちにでも聞かないと分かりませんが、、、
いづれにしても、小砂川地区は灌漑用水が不足気味の所ですので、
1リットルの水でも欲しんだと思ひます。

それにしても、先人たちの水源発見の調査力といふか、
それを管理、利用してきたことに頭が下がりますね。 


下山途中、鉾立手前近くまで降りたら、
稜線上では雲を被っていた鳥海山本体が姿を現わしていた。



 
御浜小屋に資材を運搬中のヘリコプターも写っている。 

白糸の滝が見えた。




この滝は賽の河原の水の大多数を集め、奈曽谷に落下する。夏場はほとんど枯れてしまうので、
見過ごすことが多いが、今回は初冠雪とその後の急速な雪解けで復活したような感じだった。 

最後になったが、今回歩いたルートを、非合法マップで。




以上。




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2 コメント

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初冠雪 (corocorokazeazami95)
2020-10-07 22:25:33
こんばんは。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
今日は鳥海山の初冠雪!
鉾立からも良く見えてますね!
青空と雪と紅葉のハーモニーが素晴らしいです!
鳥海山に登る機会も無くなりましたが、こうして見られることを有難く思います。(^-^)
稲倉岳の姿もイイですね。
返信する
corocorokazeazami95さんへ。 (モウズイカ)
2020-10-08 08:11:55
コメントありがとうございます。
本記事は三年前の記録で当時のホームページ記事を今年一月から始めた本ブログに再掲載したものです。
たまたま昨日の午後、鳥海山頂で降雪との報せを聞き、過去の記録の中から引っ張り出して来ました。
昨日の降雪ではまだ不足だったようで下界から見ても黒いままで初冠雪には至らなかった模様です。
いずれにしろ新雪の鳥海山が綺麗に見られる機会は滅多にないので今後も引き続きフォローして行きます。
返信する

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