本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
乳頭山には何度も登っているが、不思議と7月には行ったことがなかった。
7月にはどんな花が咲いているのか確かめようと、7月15日に行ってみた。
田代平から田沢湖方面を望む(下山時撮影)。
今回の非合法マップ
いつもと同じく孫六温泉から入山。
乳頭山を越え、笊森山と千沼ヶ原を周回したら、また乳頭山を越えて帰ってこようと思う。
登り始め、樹林越しに見た秋田駒ヶ岳にはやませ由来の雲がかかっていた。
今日は晴れているが、山岳展望は期待できないかもしれない。
ミズナラの巨木
歩き始めの樹林帯に花は皆無だった。
それでもブナ帯の登山道は歩きやすかったが、針葉樹林帯に入ったら、ドロドロになった。
ドロドロの登山道 このアオモリトドマツが見えると道は急に平らになる。
目の前に突然、田代平の湿原が広がる。
ここは先ほどまでの樹林帯とは打って変わって、天国のような気分。
少し歩いて振り返ると、田沢湖の湖面も見えた。
田代平から田沢湖方面を望む。
湿原ではヨツバシオガマやトキソウ、ニッコウキスゲ、ウラジロヨウラクなどがパラパラと咲いていたが、
風変わりなツツジのような低木にも遭遇した。
トキソウ オオバツツジ
後で調べたら、オオバツツジとわかった。生まれて初めて見る種類だ。
田代平避難小屋付近から乳頭山を望む。(行きは雲に隠れていたので、帰りに撮影)
乳頭山に登る途中から田代平方面を振り返る。
バックの山は森吉山、右手前に大白森。(行きは雲に隠れていたので、帰りに撮影)
乳頭山の上りで見た花たち。
ニッコウキスゲとヨツバシオガマは花色のせいかよく目についた。
ニッコウキスゲ
ヨツバシオガマ
地味な花と木の実。
ヒメイワショウブ
イワナシの実
乳頭山山頂手前にはイワナシが多い。
一斉に咲いたら、見ごたえがありそうだが、ここのものは開花時期が早く、私自身はまだ花を見ていない。
ウラジロヨウラク
今頃の乳頭山の花風景はヨツバシオガマがやたらと多く、近くの秋田駒とはちょっと違う雰囲気だった。
かえって遠く離れた鳥海山のお花畑を連想した。
マルバシモツケ
乳頭山山頂
乳頭山頂はとても眺めの良い場所で特に岩手山の眺めが好いが、最初の登頂時は、ガスで何も見えなかった。
午後、帰りに通った際(二回目の登頂時)は秋田側だけが晴れており、田沢湖を見下ろすことが出来た。
乳頭山頂から田沢湖を望む。
乳頭山の南斜面、笊森山に続く稜線で見た花たち。
ホソバイワベンケイ
ハクサンシャクナゲ
ヨツバシオガマ。バックは乳頭山。
乳頭山から笊森山に続く稜線は、眺めも好いし、花も多い。
八月にはシャジンロードと呼びたくなるほどハクサンシャジンが多い場所だったが、
今回はヨツバシオガマとネバリノギランが頑張っていた。
ただし登山道に草木が覆いかぶさって足元がさっぱり見えず、とても歩きにくい。
ヨツバシオガマとネバリノギラン
ウスユキソウ
カラフトイチヤクソウだろうか。
「七月中旬の笊森山と千沼ヶ原。」に続く。
このお山は著名な温泉や湿原、雄大な展望がセットになっていながらも、
登山者が少なく、それらを独占したような気分になれるので、
個人的には(秋田駒よりもずっと)気に入っております。
花の種類も隣の笊森山も加えたら、秋田駒並みに多いし、紅葉も綺麗ですが、何よりも人気(ひとけ)が少ないのが魅力かもしれません。
紅葉シーンは後で報告いたします。
山小屋過ぎたら平坦な楽な道だったのを思い出しました。
ただ、紅葉の時期だったので花がこんなに咲いているのに驚きです。
乳頭山から千沼ヶ原に行きたかったのですが時間がなくて諦めました。
いっぱい山に登られてるのを拝見して羨ましく思っています。