みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「J・エドガー」観ました。

2015-08-15 18:00:00 | 洋画
2011年:米ワーナー。 監督:クリント・イーストウッド。 WOWOWからの録画。
イーストウッド監督とディカプリオ主演ということだけで観ました。
”フーヴァー長官”についてはほとんど知識がなく、映画を観た後も何か気のきいたことが
書けるわけでもなく正直困りました(^^;
米国市民で、フーヴァー氏のFBI長官在任期間時に政治家や官僚機構に関心のあった人なら
ともかく、日本人でさほど米国に殊更な興味もない自分にとっては、付け焼刃式に何かを
書いても直ぐにばれてしまうでしょうから(^^;
とにかく映画を観た感想に限って、箇条書き式に綴るに留めておこうと思います。
まず言えることは彼は相当に強烈な、独特の個性の人物だったらしい、ということ。

 
悪にたいして断固たる姿勢を示すが....。       ミス・ガンディとの出会い。

フーヴァー氏は事あるごとに”悪に対する嫌悪と断固たる姿勢”を示すが、
そのことによって自分を大きくアピールしようとする意図と、
しばしば個人的な感情に近い、過剰なものであることが多かった。
部下に対しても、服装の趣味から身だしなみ、私生活にまで厳しく注文をつけ、
逆らう者はためらいなく首にした。部下には絶対的な忠誠心を要求した。
それでいて裏でギャングとの関係もあった様子だ。

 
兄よりもジョンをひいきする母親。         昇進を得意げに母に報告するフーヴァー。

フーヴァー氏の人物像に関しては独特で強烈なものとして描かれていますが、
その母親も負けず劣らずといった風情。むしろ息子以上に強いかも(^^;
要は似た者同士の母子という感じですね。

 
明らかに逸脱した指令が降りる。           大統領そして実弟のR・ケネディ氏も例外ではない。

フーヴァー氏の暗黒面。
思想統制や盗聴による違法なファイルづくり。
そしてギャンブルがらみでギャングたちとの結びつき。

 
常に自分をアピール。               当時のアメリカ社会の注目の的となった事件。    

彼はあらゆる機会をとらえ自分をアピールすることを忘れなかった。
ニュース映画、TVなどにしばしば顔を出すことが多かった。
同時に主要な政治家などに対してはスキャンダラスな情報の収集を行い、弱みを握っていった。
歴代の大統領もいつの間にか彼には何も言えなくなっていった。

米仏間単独無着陸飛行を成し遂げ、当時アメリカの英雄だったリンドバーグ氏。
彼の愛児が誘拐されるという大きな事件が起こる。後に赤ん坊は死亡腐乱した状態で発見。
FBIは執念で犯人を見つけて逮捕に至る。当時は珍しかった科学的な証拠を積重ねて
犯人逮捕に結びつけるというその手法は国民の喝采を浴びるところとなった。

 
着実にEBIの権限を強化してゆく。          もはや潮時。 枯木が倒れるように逝く。

だが栄光の物語にはいつか終りを迎えるときがやってくる。
新大統領ニクソンはフーヴァー氏のFBI長官の役職をあっさり解任する。
ニクソンはいままでの手法が通じない相手だったのだ。受けるしかなかった。
長年の友人トルソン氏に愚痴をこぼすが、それが最後の言葉になってしまう。
そして最後まで忠実だった秘書のミス・ガンディ。

やはりこれはちょっと疲れる映画でした。
映画である以上、多少の娯楽性は感じるものの基本的には外国の官僚のお話ですから。
ですがまあ官僚ってのはどこの国でも似たようなものだなあという感想も。