みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

「ジャージー・ボーイズ」観ました。

2015-08-18 17:00:00 | 洋画
2014年:米ワーナー。 監督:クリント・イーストウッド。 WOWOWからの録画。

  
トミーを中心に据えたバンドだったが....。      狙い通りフランキーのヴォーカルは評判になる。     

アメリカ東部のさびれた町べルヴィル。若者たちには軍隊かマフィアのどちらかに入るか
以外にマトモな働き口がない。
小悪党トミーは音楽で稼ごうとしてトリオを結成したが、そこそこの評判をとる程度に
とどまっていた。なんとかしてもっと大きく稼げないか?
そんな折に知り合ったのが天性の美声の持ち主のフランキー。
トミーはフランキーをグループに引き入れる。狙いは当たってバンドの人気は上昇。

 
試しにピアノを弾かせてみる。            ボブの力量に大きな反応が起きる。

さらに知人を介して紹介されたのがボブ。ピアノが弾けてボーカル・作曲もできるという
触れ込みだ。実際に演奏させてみると、なるほど、確かに並みの力量ではない。
ボブは雇われるのではなく対等のメンバーとしての待遇を要求。
初めトミーは反対するが結局はみんなの意向の通りメンバー入りを認めることになる。

さて強力なメンバーがそろった。いよいよ本格的に音楽活動を始動すべき時がきた。
大きく稼ぐには今までのようにホテルやパーティの需要にチマチマ応じていてもダメだ。
やはりレコードメーカーと契約して大きなヒットを目指さないと.....。

だが現実にはソロ歌手のバックコーラスとしての仕事ばかり。
プロデューサーに文句を言うと「そんなら自前で制作するしかない、金はあるのか」と。
トミーは安直に高利貸しから3,500ドルの金を都合。(このことが後になって大問題になる)
ようやくレコーディングに漕ぎつける。だがどの曲をレコーディングする?

 
バスの中の僅かな時間で書き上げた傑作。       それが大ヒットした「シェリー」。

曲はボブがスタジオに向かうバスの中で作曲したという「シェリー」。
レコードはラジオ局で強力に紹介され、あれよあれよという間に全国的なヒットとなる。
さらに何曲もヒットを連発させ今や間違いなく”スター”の仲間入りを果たしたのだが。

自分的には「シェリー」というと ”ああ、あのキレイなハーモニーの曲ね”と思う程度で
フォー・シーズンズの他の曲は知りませんでした。(ヒットしたのもかなり昔の話ですし)
ですがこの映画を観て、彼らのかなり熱い思いがつまった音楽だったと判りました。
またフランキー・ヴァリの名前だけは知っていましたが、具体的な曲名は認識していませんでした。
そういう意味では色々と認識を新たにさせられた映画でした。

自分的に”音楽映画にはクズはない”のジンクスがありますが、
今回もどうやらそのジンクスは維持されたようです。
ですがイーストウッド監督作らしく、かなりほろ苦さの残る後味になっていますね。