小山ゆう「スプリンター」の単行本。全14巻を中古で購入。
もうずいぶん昔の漫画ですね。
小山ゆうさんと言えば、自分的には「おれは直角」「がんばれ元気」「お~い!竜馬」
などです。
この漫画は、連載当時きちんと読んでいませんでした。
それで今回中古で全巻購入をしたわけです。
大事業家にして大資産家の養子として育てられた結城光(ゆうき・ひかる)。
養父以上に事業家としての才覚を見せるが、あるとき短距離走(スプリント)の
世界に目覚めて.....。
しかしスプリントの世界は想像以上に過酷だった。
人類未踏の"神の領域"に近づくほど、脳・身体はボロボロになっていく。
(ここからはネタバレ注意!)
あらゆることを犠牲にした結果、光は遂に神の領域に到達したが.......。
結果として彼は燃え尽きてしまい、後は廃人としての人生しか残っていない......。
悲惨な結末です。当然読後感も「さわやかハッピー」なんてことじゃないです。
重苦しさいっぱいです。
少年漫画としては異例のエンディングですね。
しかし冷静にこの漫画のストーリーを考えてみれば、「この結末しかなかった」
とも言えます。
口当たりの良い終り方で締めくくる選択もあったはずですが、そうはしなかった
小山さんの意思はやはり重いです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます