みかんの部屋

自分の趣味(映画・漫画など)に関しての雑記ブログです。

『ザ・キッド』観ました。

2016-09-19 16:00:00 | 洋画
1921年:米。 監督・主演:チャーリー・チャップリン。 米クライテリオンBD盤にて視聴。
ジャッキー・クーガン(キッド役)はこの映画に出たおかげで、当時は
最も有名な子役となったとのことですが、そうだろうなあという感じですね。
それはともかく、若い頃に何度か観て感動を受けた『ザ・キッド』ですが、
70歳近くになって改めて観なおすと、以前とは色々と違う印象を受けますね。

 
男に裏切られ私生児を産んだ女性。         散歩の途中で赤ん坊を拾うチャーリー。

この映画が今でも感動的なストーリーなのか?と問われれば、ちょっと答えにくいです。
制作後すでに95年もの歳月が流れています。
いまの感覚で観ると、陳腐に感じる部分が無きにしもあらずですかね。
例えば我が子を捨てた女性が、その後大スターになった、などという設定は、
当時は”記号”として通用した事項かもしれませんが、いまでは可なり苦しいですよね。

 
瞬く間に5年が過ぎて。              赤ん坊は少年に成長。

あれから5年の歳月が流れた。
浮浪者同然のチャーリーと成長した少年は、今日も生活のため稼ぎに出る。
少年が適当な家の窓ガラスを割り、その後チャーリーが流しのガラス修理屋として
通りかかって仕事にありつくという寸法だ。

 
警官、大いに怪しむが証拠はない。         労働の後の食事は尊い。(^^;

ただ今日はタイミング悪く、『怪しい奴らだ』と警官の不審を買ってしまう。
ハッキリした証拠があるわけではないので捕まることはなかったが、もっと用心しなくちゃ。
それにしても一日の労働をすませた後の和やかな食事の時間は尊い。

 
一方、件の女性はスターとなって。         貧民街で慈善活動。左端はかつて捨てたわが子。

いっぽう、かつて赤ん坊を捨てた件の女性はその後、大スターとなる。
彼女の元には毎日のように熱烈なファンレターが届き、人々の称賛の的となる。
だがいまでも彼女はかつて自分のしたことを忘れてはいない。
赤ん坊を捨てたことを後悔し、いまあの子は一体どこでどうしているのかと案じ続けていた。
せめてもの罪滅ぼしのため、貧民街を訪れては慈善活動を続けている....。
物語りの最後はハッピーエンドでしめくくられますが、
今回の視聴では素直に”感激”というところまでは行かなかったなあ(^^;