森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ドクターも受難、のハワイ暮らし

2017年09月25日 | 日記


今朝の新聞では、ハワイが深刻なドクター不足に陥っているとの記事がでかでかと掲載されていました。その傾向は年々顕著になっているとのことです。

理由として考えられるのは、ハワイでの高い生活費、そしてそれに反してドクターの報酬が低いからだそうです。

ひんやりと気持ちのいいテラスでコーヒーを飲みながら、ノンビリする代わりにこの記事にジッと見入ってしまったのには、わけがございます…。なぜなら我が家のファミリードクターもこの夏、急に廃業してしまい、現在私達も新しい先生探しに奔走している最中だからなのです。

その先生が廃業を知らせる手紙の中で言っていたのは、「新しい保険システムが発足してから、経済的にやっていけなくなった」ということでした。オバマケアは万人に保険を与えることを究極の目標にし、保険会社は以前の病歴などを理由に加入希望者を拒否できない、などなど根底のアイディアは崇高なのですが、費用についての準備が足りなかったのでしょう。ドクターにも患者にも、大変な負担を強いる結果になってしまっています。

保険会社からドクターへの支払いも厳しくなっているようだし、ある種の検査について保険会社が支払いを渋り事前承認制になったので、ドクター達は困っているとの話は聞いていました。

我が家も事情は同じです。オバマケア発足後、1,2年は月々の負担額が減って喜んでいたのですが、ここ1、2年は逆にうなぎ登りで。今年の保険料は昨年比30%くらいUPし、4人家族の我が家は今、毎月$1500以上を保険料として払っています。$150ではなくて$1500ですよ…。

これじゃやっていけない、ひどいワ! と皆、憤っていたのですが、医療関係者もまた、苦しんでいたのですね…。私のドクターはまだ四十代の親切な女性だったので、とても残念に感じています。

今年もまた11月頃には、来年度の保険料金のお知らせが来る予定ですが…本当に戦々恐々としています! トランプ大統領のもと、素晴らしい新保険システムが発足するはずでしたが、揉めに揉めて未だに新プランは成立してませんしね~。

…ハワイ暮らしは確かに楽しいのですが、極端に高い生活費&医療費には、ホント、泣かされてしまいます。こういうのを地元では楽園税とかと自嘲的に呼んでいるのですが、言いえて妙、ですネ。残念ながら…。
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イオラニ宮殿でのコンサート、行ってきました!

2017年09月24日 | ハワイアナ


昨日は夕方6時から、ハワイ王国最後の女王リリウオカラニに捧げるコンサートが催されました! 先日のブログで紹介した通りイオラニ宮殿の前庭で行われたもので、フラあり歌、語りありの、と~っても素敵なコンサートでした。

今回のコンサートについては、女王が作曲した曲、または女王のために書かれた曲を集めたものというのは承知していたのですが。実際にはもっともっとディープな内容で。

物語仕立ての構成で、舞台には折にふれてイオラニ宮殿の精が3人登場し、昔を回想しながら舞台が進んでいきました。「ああ、僕のコーナーストーンが埋められたのは、1879年12月31日だったっけ。あの日は嬉しかったなあ~」「女王はあの時~」みたいに。そうそう、ちょうど昨日のブログで書いたコーナーストーンの話が出て、私も嬉しかったなあ~。

それ以降、女王の人生の各段階に起こった事柄に合わせた曲が、フラダンサーや合唱団、ソロシンガーによって奏でられるという、凝ったものでした。

…約2時間のコンサートの最中には、宮殿の2階のひと部屋だけに、電気が灯っていたのですが、実はこれ、ものすごく意味深い演出なんです。ハワイ王国が革命によって崩壊してから2年後、女王は謀反罪の疑いを受けて宮殿に幽閉された時期があったのですが。夜の宮殿のその因縁の部屋にだけ、ポツッと灯りが灯っていたのです。

さらには、幽閉中にその部屋で女王が創った悲しい曲をシンガーが歌った時。舞台上の全員が、黙って幽閉の間を見上げるシーンがありました。その場面で胸がジーンとし、鼻がツーンとしたのは、何も私だけではなかったでしょう。

…こうして昨夜は素敵なステージに見入りながら、実感。リリウオカラニ女王って、ハワイの人々に今だ深く敬愛されているんだなあ、人々の心のなかで生き続けているんだなあ、ということを。

昔の女王というより、まるで自分たちの祖母の受難の物語を観るがごとく、観衆は昨日の舞台を観ていたと思います。

女王没後100周年にあたる今年の11月11日は、ちょうど土曜日。私も宮殿に駆けつけ女王を偲ぼう、と、今から計画しています。


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イオラニ宮殿&クキイヘイアウの関係

2017年09月23日 | 歴史


なんだかリリウオカラニ女王ばかりがフィーチャーされている最近ですが、周知のとおり、イオラニ宮殿はリリウオカラニ女王の兄、カラカウア王によって建てられたものですね。

1882年に完成した宮殿には、熱いお湯がたっぷり出るお風呂や電話がありました。もちろんトイレも水洗です。1887年には、ホワイトハウスに先駆けて電灯も装備されています。つまり、かなりハイテクな宮殿だったわけです。

ところが、です。こちらでは着工の儀式として、コーナーストーンという建物の礎になる岩を埋め込むのですが、宮殿のコーナーストーンには、はるかハワイ島プナのクキイヘイアウにあった岩が使われています。

ヘイアウというのは一般に神殿と訳されますが、古代ハワイの聖地ですね。岩を積み重ねて造られていますが、今では崩れて岩だけが残る場所がほとんです(一部は復元されています)。

カラカウア王という人は好奇心が旺盛、しかも新しもの好きだったような印象が強い反面、古きハワイの伝統も大切にした方でもあります(だからカラカウアによって、宣教師時代から禁じられたフラが復興されたわけですね)。ハワイ神話の本も自ら出版されています。

なので、自分がいざ西洋式のハイテクな宮殿を建てよう! と決めた時にも、儀式的に古いヘイアウの岩を使ったという。…私的には、すごくカラカウア王らしい逸話だな~、と思います。

そういえば、11月16日はカラカウア王の誕生日! リリウオカラニの没100周年が11月11日ですから、今年の11月は、イオラニ宮殿に何かと注目が集まりそうですネ。

11月16日の前後には宮殿も上の写真のようにおめかししますから、ぜひいらしてくださいね。

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今日はガソリン切れでゴメンナサイ!

2017年09月22日 | 日記
今日は早朝、目が覚めてしまい、朝から書き仕事に励みました。

そしてそろそろブログに何か面白いことでも書こうかな~と思ったとたん、頭が全く働かないことを発見! まるで徹夜か何かしたみたい? くだらない記事すら書けない私を、お許しください…。

せめて、ちょっとキモ可愛い? ハワイの小人族メネフネのイメージ画像をUPさせてくださいね。







イエ、深い意味はないのですが、今日はずっとメネフネのことを書いていたものですから!

皆さんはどのメネフネが、ご自分のイメージに近いですか? 私は絶対、最後のメネフネ画像です。ハワイの森の中で、ひょいとこんな方々に会っても不思議じゃないような気がします。

でも2番目の画像はちょっと怖いですよね~。こちらは以前、ホノルル市庁舎で見たクリスマスの飾りなのですが。

明日はもう少し、ましなことを書きますネ。
ではまた明日~!
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ハワイといえどもアメリカ、という話

2017年09月21日 | 日記


昨夜11時50分頃、パンパンパン! パン! パン! と銃声が聞こえました。

ふだんは自信を持って銃声とは言いきれないのですが、なにせ5,6発聞こえたので、あれは銃声! 何ごと? と思っていた頃。10台を超えるパトカー、救急車、おまけに消防車が我が家の前の大通りを走りすぎ、やはり事件があったことを知りました。

そして今朝の報道によれば、うちからほんの15分歩いたあたりで発砲事件があり、34歳の男性が死亡したとのことです。犯人はまだ逃走中です。

実は先週の土曜日にも、ワイキキで同様の事件があり、1人が亡くなっています。そちらは犯人が逮捕されていますが、1週間に2人が銃撃されて亡くなったというのは怖いですね。

…言いたくはありませんが、そうなのです。ハワイといえどもアメリカ。銃社会ですから治安の面では日本とは比較にならず、私も絶対に夜道は歩きません。

一見賑やかなワイキキでも同様です。日暮れ後は、暗い道や細い道は危険地帯。大通り沿いであってもショップが閉まる10時、11時以降、あまりブラブラするのは考えものです。

ようするに、楽園ハワイといえども、日本と同じような感覚では過ごせないということですね。

こんな時、日本の夜の安全さ、自由さが、たまらなく懐かしくなります…。

皆さんもハワイでは早寝早起きの精神で、楽しんでくださいね!
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