今朝の新聞では、ハワイが深刻なドクター不足に陥っているとの記事がでかでかと掲載されていました。その傾向は年々顕著になっているとのことです。
理由として考えられるのは、ハワイでの高い生活費、そしてそれに反してドクターの報酬が低いからだそうです。
ひんやりと気持ちのいいテラスでコーヒーを飲みながら、ノンビリする代わりにこの記事にジッと見入ってしまったのには、わけがございます…。なぜなら我が家のファミリードクターもこの夏、急に廃業してしまい、現在私達も新しい先生探しに奔走している最中だからなのです。
その先生が廃業を知らせる手紙の中で言っていたのは、「新しい保険システムが発足してから、経済的にやっていけなくなった」ということでした。オバマケアは万人に保険を与えることを究極の目標にし、保険会社は以前の病歴などを理由に加入希望者を拒否できない、などなど根底のアイディアは崇高なのですが、費用についての準備が足りなかったのでしょう。ドクターにも患者にも、大変な負担を強いる結果になってしまっています。
保険会社からドクターへの支払いも厳しくなっているようだし、ある種の検査について保険会社が支払いを渋り事前承認制になったので、ドクター達は困っているとの話は聞いていました。
我が家も事情は同じです。オバマケア発足後、1,2年は月々の負担額が減って喜んでいたのですが、ここ1、2年は逆にうなぎ登りで。今年の保険料は昨年比30%くらいUPし、4人家族の我が家は今、毎月$1500以上を保険料として払っています。$150ではなくて$1500ですよ…。
これじゃやっていけない、ひどいワ! と皆、憤っていたのですが、医療関係者もまた、苦しんでいたのですね…。私のドクターはまだ四十代の親切な女性だったので、とても残念に感じています。
今年もまた11月頃には、来年度の保険料金のお知らせが来る予定ですが…本当に戦々恐々としています! トランプ大統領のもと、素晴らしい新保険システムが発足するはずでしたが、揉めに揉めて未だに新プランは成立してませんしね~。
…ハワイ暮らしは確かに楽しいのですが、極端に高い生活費&医療費には、ホント、泣かされてしまいます。こういうのを地元では楽園税とかと自嘲的に呼んでいるのですが、言いえて妙、ですネ。残念ながら…。