森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ハワイ島ケアウカハの津波の碑

2017年09月10日 | 歴史


昨日からフロリダのハリケーン被害の報道を見ていて、暴風による大波(Storm Surge)という言葉を初めて知りました。

津波と同じような現象が、ハリケーンなどの暴風によって起こりうるのだそうで、特に陸地周辺の海が浅いフロリダのような場所で起こりやすいそうです。

昨日はその大波が、フロリダの内陸部16キロまで到達の可能性があるとニュースで語っていました…。ハリケーンの洪水被害は、雨によるものだけじゃないんですね!

そんなこんなで思い出したのが、先月ハワイ島ヒロ訪問で見た、冒頭の記念碑です。ヒロ郊外のケアウカハのビーチパークにあったものなのですが(ケアウカハの記事はこちら)。

記念碑によれば、ケアウカハからプウマイレの地に延びる沿岸には、ハワイ最大の密度でビーチパークが連なっているそうです。大きな被害が出た1946年4月1日のヒロ津波の際は、沿岸の9割の家が破壊されたとか。津波の前には、なんの警告もなかったそうです。

記念碑はその史実を語るものなのですが、同時に「海の近くにいる時に地震を感じたら、すぐ海辺を離れるように」「海の水が急に引いたら。または沖から妙な音が聞こえたら、できるだけ内陸に逃げること」「避難に車は使わない」などの注意が書かれていました。

世にも美しいケアウカハ沿岸ですが、悲しい歴史が残っているんですね。


コメント (2)
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