森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

カエナ・ポイントの塩田

2012年05月11日 | 自然
もうそろそろカエナ・ポイントの話は終了~と思うのですが、最後に塩の話を。

今回、出発前にカエナ・ポイントについての本を読んでいたら。波打ち際近くの岩場には塩田にも見える箇所がある、自然にできたものだが、1900年頃までハワイアンはここで塩を採取していた…みたいなことが書いてありました。

へえ~、昔はここで塩を採ったんだ…と、興味深々だった私。ぜひ見つけたいと思っていたら…。ある、ある。歩きはじめて比較的すぐのエリアに、真っ白な塩が溜まった天然の塩田らしきものが散らばっていました。




さっそく塩を舐めてみると…。純粋な塩の味がして、すごく美味しい。塩味も強いというか深いというか、とにかくピュアな塩味なのです。これで調理したら…たとえば鍋の味付けとか塩むすびとか、さぞかし美味だろうナ、と、娘と二人であちこち味見。昔のハワイアンが重宝しただろうことは、容易に想像できました。

とはいえ、乾ききった辺境の地であるカエナ・ポイントに、ハワイアンが多数暮らしていた可能性はあまりないようです。確かに幾つかの住居跡や、漁業のための祭壇跡は見つかっていますが、淡水があまり得られないのがその理由。山に近いエリアには泉も少しあるようですが、その供給量から判断して、タロイモやサツマイモをここで大々的に作って、大人数の生活を支えることはできなかっただろう、と考えられています。

一帯は確かに乾いたエリアではありますが、ここにはイリマやナウパカ、パウオヒイアカなどなど、ハワイ固有種の花々、そして私が遠くから「あれがカエナ・ポイントの有名なフェンス?」とバカな勘違いをした不思議な木の林(冒頭の写真。白樺をごく細にして枯れさせたような真っ直ぐな木なのです)をはじめ、初めて見る植物がいっぱいでした。また早くカエナに出かけられるのは、いつになるでしょうか? 出かけたらまた、ご報告しますね!

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