前回予告した「お堀」の中の不思議話、遅くなってしまいました。まあ、期待させてしまった割りに、大したお話ではないのですが~。
…何でも先日訪れた刑務所で2、3年前、看守が4、5人、立て続けに亡くなったことがあったそうです。それも闘病中の出来事などではなく、唐突に。
「これはおかしい」。周囲はさすがに気持ち悪くなり、カフナを呼ぶことになりました。カフナというのは、ハワイでいう祈祷師。今も御祓いをはじめ、様々な儀式で活躍しています。今回のような不思議な出来事のほか、新居の御祓いや新店オープンなどにもカフナが呼ばれることが多いです。
さて。カフナは刑務所内をグルリと回ると、「ここは悪いスピリットでいっぱいだ。しっかり御祓いをしないといけない」と出て行ったそうです。そして御祓いに使う、ティーリーフという神聖な葉をたくさん持って戻ってきました(ティーリーフはハワイで邪悪な霊を祓うと信じられており、人々は御守り代わりに持ち歩いたりします)。
その時にカフナが言った「悪いスピリット」とは、邪悪な霊のことなのか、それともネガティブな気のことだったのか。詳しくはわかりませんでしたが、そんなわけでティーリーフが持ち込まれ、御祓いが行われたのでした。
当時を知る人によると、その後しばらくは刑務所の出入り口という出入り口に、ティーリーフの束が釣り下げられていたそうです。
…まあ刑務所ですから、やはり清々しい気が満ちているわけはないでしょうね。そうは思うのですが。私が行った際には庭はきれいに整えられ、色とりどりのハイビスカスも咲いていて、悪い感じは全くしませんでしたけど、ネ。刑務所というより、むしろ学校のようなさっぱりした雰囲気でした。
それにしても、ハワイでは今だ刑務所を初めとした政府機関でも、御祓いがよく行われているのがユニークです。同じアメリカでも、本土の都市になるとどうなのでしょう? 神父さんが大活躍なのでしょうか。気になるところです。
(今ちょっとティーリーフの写真が探せなかったのですが、上のアンセリウムの写真中、花の背後の幅広のグリーンの葉がティーリーフです。ハワイでは学校や一般の家の庭に、ワサワサ植えられていることが多いですよ。そのうち写真、撮ってきますね)
以前テレビでハワイのフードトラックを清めているのを見たことがあります。
悪い気があったということではなく、「事故がありませんように。」という願いを込めたものでした。
ティーリーフは日本でいうところの榊みたいな存在でしょうか。
榊で祓われるとほんとに清められた感じがします。
その後の刑務所は平穏になったのでしょうね。。。
ティーリーフ、そうですね、日本の榊のような感じでしょうか?
もっというと、ぐっと庶民化された存在の榊? 畏れ多いというよりも気楽に仕える御守りという印象でしょうか。
その後の刑務所は、きっと怪事も止んだのでしょうね…。
余談ですが、、ホノルルの出雲大社では、榊の代わりにバニヤンの葉を使います。いつか御払いで目撃しました。
へえ~と驚くと、「常緑種ということで日本では榊なので、ハワイの常緑種のバニヤンで代用しています」と神主さん。
これがティーリーフだと、やはり妙なのでしょうね…。神社の場合。