久しぶりに昨日、ホノルル美術館に出かけてきました。歌川広重(安藤広重)の描いた「名所江戸百景色」を中心にした展示会を見るためです。
1850年代に描れた広重の浮き世の数々、素晴らしかったです。多くは作家、ジェームズ・ミッチェナーが美術館に寄付したものだそう。ジェームズ・ミッチェナーといえば、「南太平洋」「ハワイ」などを書いたアメリカ人作家ですね。
作品の生まれた1850年代といえば、ハワイではカメハメハ3世の治世。広重の描いた江戸の景色は、当たり前ですが今見る東京の街並の名残りはなく、まさに隔世の感があります。
ですが、浮き世&解説を見ていて気づきました…。日本もハワイもどこの街でも。昔の面影は失われていても、その名残りは地名に残っているんですよね! たとえば深川木場は、もちろん木場、つまり材木置き場があったからこその名。昔9万坪もの貯木場があって栄えたことからの地名でした。
また浅草の猿若町は、江戸初期の歌舞伎役者、猿若勘三郎(中村勘三郎)が劇場を開き、繁盛したことからその名があるのですって。
そんな理由から、私はふだんからハワイの地名にもすごく興味があります! それも新興住宅地の開発などで新たに付けられたお洒落な名前ではなく、古い地名に。ハワイでも、地名には神話・伝説や故事が隠されていますものね。地名にはいつもロマンを感じます。
…と、広重展を見ながら、想いは大昔のハワイにもワープしていった、昨日の私でした。