撮るのは好きだけれど
撮られるのは苦手
半世紀以上生きてきて
ふだん撮られた写真が気に入ったことなど
滅多に無いけど…
撮られなきゃ知る由もなかった シーンとなると
記憶の導火線となり 価値が生まれてくる
過日のA4ポンツーン仲間のレース
波ヨシ風ヨシ小春日和の三河湾で
LWSR(ラグナマリーナ・ホワイト・セール・レガッタ)に
参戦した ”MOONRAKER" 艇
先頭集団から離れてはいたけど
マークブイめざし
タックを重ね そこそこの帆走
気持ちだけはいっちょ前のレーサー気分
穏やかな風に 2枚のセールの張り具合も良好
やわらかな秋の陽射しに海面キラキラ
波間をシャワシャワ 快走
スタートから30分ほどしたマーク手前に
西浦方面からこちらに向かってくる洋上の船影アリ
目視で確認したヨッ友に 手を振って合図するも
レースの最中でコースもそのまんまで失礼
三河湾内せましといえども
東西南北 端から端へどこへ向かおうと
セーリングならゆうに2時間はかかり
スナメリだって会うのも至難の業
波風がつよければ
隣の港にだって行きたくても行けやしない
セーリングの質だってお好みにとはいかず
たいていはブザマな
ちんたら ヨタヨタ走行の MOONRAKER
なのに この日は なぜか この遭遇を
あちらの艇から こんな風に観て頂いてたそう
※Skipp.barolo 氏の You Tube 動画 再生アリ
カメラマンの腕が確かなのはわかりますが
まんざらでも…どころか
”カッコ好く見える” と思うのは
単に ”〇〇バカ”なだけ?
事前に
「今日撮るからね」なんて知らされてたら…
レース中じゃなかったら…
決して こんな風に映らなかった気がするし
偶然の賜物
偶発的記録
頼んだって拝んだって叶わぬ
奇跡にも思えてしまう
ソレが自分とわからなければ
これほど心が動くこともないだろうに
ブザマにとられりゃ腹を立て
気に入らなきゃ お蔵入り
観る側の心情によるんだろうけど
なかなか ”琴線”震わすような画像には
お目にかかれない
宝物以上に思えるモノだって
他人にとっては 何の価値も見いだせナイ