10年続いている
年に一日の 高校授業の準備はじめ
いつもは 窓の外に木枯らしをきき
厳寒に対するガスストーブのぬくもりを
有難がりながらの支度のはずですが
そんな冬名物とは縁遠い日々
とりあえず ゆるゆると 夜なべで
ぼつぼつ組み合わせを考えながら
材料をそろえています
雪の無い山
凍らない湖面
育ちすぎる野菜
出来の悪い 干し柿 等々
異変があちこちに起こり
戸惑いつつも ありがたくもあり
寒さに合わせなければならない
諸事諸物もあるので
気がもめる日々
森羅万象が 温泉に浸っているようで
なんとも まが抜けてしまいそう
猿投神社参拝の折り
山頂に冠雪の気配もなく
「雪が積もらないと 雪解け水も少ないんだろうなぁ」と
ツレアイがぽつり
冬こそはわが師父なり
きびしく鍛えあぐる師父なり
冬よ冬よ
愚かにして 自己に甘き我を
強き意志の者たらしめよ
─ 坂村 真民 ─
厳しい寒さの 一喝が欲しい