梅雨の晴れ間、庭の“柏”の樹がお日様に向かって
せいいっぱい葉を広げていました。
こどもの日の“柏餅”に使われている葉っぱですが
我が家で緑が際立ち大きく茂るのはこの時期です。
冬に葉が枯れても翌年新芽が出るまで落葉しない特性から
“ユズリハ”同様 『代が途切れない』 という縁起モノとして
端午の節句のお菓子に使われています。
皿など器のない昔、食べ物を盛る葉は
すべて「かしきは(炊葉)」と呼ばれ
抜きん出てこの木の葉には芳香があり
腐敗しにくい抗菌作用も明らかになり
好んで多く使われることから
「カシキハ→カシワ」と言う名が付いたようです。
食器の代名詞どころか、
この葉はカテキンやタンニンなどの有効成分を含むため
“お茶”にしても威力を発揮するのだとか。
チマキや鮨に使われる笹の葉、柿の葉、朴の葉
ハラン、みょうがの葉、椿の葉、ふきの葉
イバラ餅で知られる“さるとりいばら”の葉っぱなど
使えそうなカシキハが探せばいくらでもありそう。
虫食いは避けて瑞々しい若葉を早速活用
中身はお餅にしようかお寿司にしようかそれとも・・・(R)