代償

あなたといると
不安ばかり
自分で手一杯なのに
倍になった不安や悲しみ
こんなことならひとりのほうがずっといい

愛されることがあたりまえになった毎日
その愛が消えることにおびえて
そんなことも辛くなってた

あなたを、愛してる
大切で仕方ない
抱きしめるたびにそう思う
なのに
同じだけの憂鬱
これが愛する代償なの？



あなたのいないわたしの未来を想像してみる
わたしの右手には誰もいない
そうして、不安も悲しみも憂鬱も
自分のだけ、引き受ければいい

それが、わたしの望んでいる　しあわせ　ですか？


辛くてもいい

あの時、あなたのためになら
どんなことでも乗り越えられる
そう確信した過去のわたし
賭けてみる

どんなに長くたって100年は一緒にいられない
だったら今、そばにいたい

換算

見えないものを見ようとして、傷つく
量れないものを量ろうとして、傷つく

形にもできず
お金にも換算できない
なのに、そんなもので確かめようとして

確かめることもできず
くだらない
ただの徒労に終わるだけ
そんな馬鹿げた自分が嫌い

どうして、言葉だけじゃだめで
温もりだけじゃだめで
その存在だけじゃだめな日がやって来るのだろう

あなたのせいにして
だれかを犯人にして
自分は犠牲者のつもり？
そんな被害者ぶった自分が嫌い

どこに問題があるのかなんてわかってる
不安も怖れも満たされないものもすべて
自分で引き受けなきゃいけないってわかってる

甘えるのは最後にしよう


こんな時間を過ごすんだったら
一緒にいない方がいい
最後にしよう




どうして、
あなたがいてくれるだけじゃだめな日がやって来るのだろう