やさしさ

そっけないとか
気があるとか
その気もないくせに、なんで優しくしたの

誰にでも優しい君は
助手席に乗せて送ってってあげるんだ
メールして
mixiでコメント残して

誰にでも優しい君は

わたしは、その君に嫉妬すらできない

「彼って、気があるんじゃない？」
女友達の言葉にちょっと浮かれて
浮き足立ってたわたし


誰にでも優しい君は
だからわたしにも優しかっただけなんだ


わたしは、心底思う
誰にでも優しい人なんて大嫌いだ

カレシ

どっちつかずの、ふたり　が

きっと　きっとね

お互い違う誰かと幸せになるんだろうね

すごく近くて
でも　遠い

一緒に笑ってたあの　夏


彼氏になりたい人とは
友達になっちゃいけない

最初が肝心と言うのなら

無理

「もう無理なのかな」

ただ、途方に暮れる
たったふたつの気持ちなのに

揺らいでしまう　簡単に

こんなに優しくしてもらったのに
これ以上なにが足りなくて泣けてくるのか

たったこれっぽっちの気持ちが
思いどおりにならない

雪

ねむるあなたの顔に
白い雪が

何も知らずにねむっているのか
これから先すべてを知っていていまは

真っ白な産着に包まれて
ねむるあなたの
睫毛や頬に

こんなに愛おしいものと
出逢ったことがあっただろうか

トモダチ

わたしからメールしてもいいし

だけど
で、
ためらうわたしは
一体どうしたいんだろう？

別にメールじゃなくて電話でもいいんだし

だけど

忙しいかな

とおまわりして
今日はやめとくってベットにもぐりこむ

夢ん中までメールがどうとか電話がどうとか

これは重症だ


ただの友達だし
まわりもそう知ってるし
お互いそう思ってるし
だったらなおさらなにを躊躇してるのさ

情をはかるもの
メールの長さとか回数とか？
奢ってくれるとかどっか連れてってくれるとか？
言葉とか態度とか？

今夜わたしからメールしてもいいし
でも待ってるし
それがばからしいって思ってるし分かってるし
たぶん一人舞台


ねえ？
ただの友達ってどうゆう友達のこと？
わたしたちは
強くも脆くもない線で結ばれている

叶える

諦めたあの夜に
全部終わったの

続けることと
やめることと
どっちに傾いたか　ただそれだけのはなし

もうがんばれないと言ったのなら
きっとそうなのでしょう

だけど
求める未来があるのなら
それを叶えるのは
強靱な意志だけだって

強くも弱くもない

さよなら、が
たやすく言えるのなら
もう未練がないのなら

でもそうじゃない


強靱な意志だけが
わたしのたったひとつの未来を切りひらく
わたしの夢を叶えていく

今日

べつに怒ってるわけじゃなくて

「誰と行ったの」
どうして聞けないんだろう

もうやめちゃえば
甘いささやき
もう、そんなんならやめちゃえば

過去にこだわって
あなたを変えたくて

今日、同じ痛みと
同じ喜びを感じたこと以上に
大事なことがあるだろうか？
同じ時を生きた以外に
もっと大事なことなんてあるだろうか？


見えないものに怯える日は
今日を思い出せばいい
それだけでいい

一生モノ

ありがと

一生モノの景色だ
今夜のきらめきは

ありがと

一生モノの気持ちだ

めぐりめぐって
わたしはやっぱり思う
出逢えてよかったって

同じ時間を過ごしたことに

何度も
ありがとう

「いのり」

わたしたちは、
等しく歳をとり
老いて朽ちて

思いがけぬ事故に遭い
泣き
なくす

怪我を負って
病を患い

あっちとこっちを
絶えず行き来


同じ思い出ならば
わたしたちの確信と過去
共通項


どうしてもこんなに未練が

あなたのそばから一歩も離れられない

たまらず泣けてくる

いつかは、いつかはさよならしなきゃいけない

それが今日だとして

わたしたちは同じ時を過ごし
等しく歳をとり
老いて朽ちてゆくのだ

いきどまり

どんなに待ったってダメなんだからさ
もう、やめれば

抜け駆けみたくはしたくなくて
同じスタートでいたくて

友達も恋人も
おんなじだけ平等にしておきたくて
優先順位は

どんなに尽くしたってダメなんだからさ
もう、やめたら

ばかばかしいってわかっていて
またケータイつかんでる
はやくそれをはなしなよ

誰に言われたって理解はできても納得できない
この心は
結局自分でどうにかするしかない

好きだとか嫌いだとか
彼氏とか彼女とか
でもやっぱりとか
引き返すことなんて、考えないでよ


忙しすぎるんだ
用がないんだ
だから、電話かけられないんだ

ほら、
もう待つ夜はやめたら
ＯＦＦにして寝てしまえば

彼にとって
わたしはそのくらいの存在なんだよ
それを認めるのがイヤ、なの


どんなに待ったって
どんなに想ったって
こんなに一方通行

想いは通じない　届かない
めぐらない

はやくはなしなよ
新しい出会いはたぶん次の角にある