葬送

長い長い列の１番後ろからついてゆく

赦されるのなら
その日までは生きていたい

あまりに美しくて
潔くて
もう わかったよ
うんざり


いやおうなしに巻き込まれて
進んでいく
ただの日常
その非情に振り回されて
だけど悲しみに沈む暇ないほどの力強さに救われてしまう

青になったら進むだけ

重い重い足取りで
この列の１番後ろから
人々の背中を追いかけて
ついてゆく

この場所なら今泣いてもわからない

予感

それはすごく怖い予感

だけど

消えそうになってる火を
また燃やすことなんて出来ない

なんとなく
なんとなく

感じたの

もう駄目なんじゃないかって

背中から冷えてく
奪われてく

皆最後は同じだけど
怖いよ

あなたの入る棺なんか選べない
お空に還して
そっから先は
あなたのいない日常が続いてゆく

桜

ちょっと残酷なの

輝きと暗闇は隣り合わせ

生と死が隣り合わせみたいに

最後の花弁１枚をいつ落とすと決めるの
自分で決めるの


溢れ出すような美しさに
息苦しくなってる

そんな春があること

そんな思いで桜を見るなんて
そんな日が来るなんて
1年前の今なら知らなかったね

おたがいさま。

どうして昔から心引かれるんだろう
目を閉じても優美な姿 その残像が

だけど意外と向こうもそう思ってたりね？

ないものを欲しがって羨ましがっているだけかもね？