Re:

わたしがとりとめもなく
かんがえている こと。

嫉妬の色

2024-04-15 18:22:27 | something new
隣のあの子を妬むとき
闇がより一層深くなる
その闇は手探りしても際限なく広がるばかり
わたし自身を飲み込んでゆく

妬むほど自分の首が絞まるだけ
なのにやめられず
必死に喘いでも
酸素が入ってこないの

隣のあの子が不幸になれば
わたしの幸せが増えるの?

孤独の欠片がパラパラと落ちてきて
わたしの身体はいつの間にか血だらけ

いつか清算されるだろう
この嫉妬も悲しみも孤独も
時だけがそれを赦してくれる




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価値ないもの

2024-04-01 14:10:23 | something new
なくしたものがありすぎる

わたしを抱いたあの腕が
この世のどこを探し歩いても、もうどこにもない

宝箱の小さな石ころガラス玉
ピン留め
マニキュア リップ

星が降る夜
見下ろした街の夜景

しんとした冷たい床に
むせ返るほどの花たち

やがてすべてが終わる

なにひとつあの空には持っていけない 清々しいほど

なくしたものと
持っているものと
結局は手放すものと

わたしが抱いたあの身体が 今はもうどこにもない だけ

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諸刃

2024-04-01 13:59:54 | something new
あなたがかざしてる免罪符はどれほどのものか
表では裏の
裏では表の
うまく立ち回ったつもりで
どちらもちゅうぶらりん

あなたがあなたの正義を振りかざすと
誰も幸せにならない

その免罪符も正義も
自分を護るだけの刀なら
いつか自分をも傷つけるだろう

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