Re:

わたしがとりとめもなく
かんがえている こと。

姑息

2020-12-21 15:58:45 | something new
手のひらで顔を覆って
その指の隙間から見ている

泣いてるの?
泣いてないよ
笑ってる?
笑ってないよ

うそつき

あの子なんて大嫌い
思えば思うほど
身体中にトゲが生えてくるみたい
近づく誰でも傷つけてしまいそう

姑息で
意地悪で
傲慢で
そんなじぶんが大嫌い

穴をふたつ掘ってね
誰かを呪うならじぶんのお墓も作らないと
そのくらい
この感情を葬るのは大仕事だってこと


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ゴール

2020-12-21 15:54:16 | something new
たぶんあの角を曲がっても曲がらなくても
結局この道に来た気がする

どこをどう歩いたって
結果は変わらなかった気がする

漂うように生きて

いろんなものを削ぎ落としてきたけれど
日常の潤いまで消えて
ああ、そうか
どうせ最後はおなじ
だったらなにか言い訳して諦めるより
ぜんぶ手にいれてしまえ
もっと欲張っていい
どうせ手に入れても入れなくても
失うのは最初からの約束


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新しく

2020-12-09 22:21:29 | something new
なんのことはない
誰かに大丈夫と言って欲しいだけ
誰かって誰だ?
どこの誰かもわからない誰かの言葉にすらすがりたいのか?
その誰かがそう言えば安心できるの?
そんな言葉を担保に?

いつも不安なとき
なにかにすがりたくなる
いっそ身を捧ぐ宗教でもあれば
心から安らげるんだろうか

なにも始めなければなにも失わないのか?
そんなの嘘だ
歩めない言い訳をさがしている

どうか
自分で自分を
この背中を
押して
結局
この手で掴むしかない
この足で歩くしかない
どんなに不安でも
隣に誰かいてもいなくても


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最期のシーン

2020-12-02 16:58:59 | something new
わたしが必要だと言って
わたしと生きていくと言って

そしたらなにも怖がらずすべてを捨てるから

どうせさいごはなにも持ってはいけない

あなただけ

きっとわたしが死ぬ最期のときは
今日のあなたを思い出すでしょう
風に吹かれるあなたの襟足が
心地よく揺れている
寒すぎない冬のいちにち

そんなことを思えただけで
じゅうぶん幸せ
わたしの人生に意味があった

10年後も同じように生きてはいないでしょう

今日という一粒がきらっと光って落ちていった
その一粒一粒が重なってゆく
砂時計のように


愛おしい が腑に落ちてゆく
わたしの血肉になってゆく



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