地点

憂鬱な１日に

真っ青な空でも
どしゃぶりでも

きっとおなじだろう

ツイてないことを並べて
コレクションにしたところで
誰がそれを望んでるっていうの

嫌なことから逃げ回って
いつのまにか
そんな自分まで嫌いになってた

もっともっと強くなりたい
あなたからもらった強さを増やしていきたい


ここで生きていくと決めたあの日のわたしは強かった
そのわたしに背を向けられない

存在

僕が乗っても乗らなくても
その電車は発車して
目的地へ走るだけ


誰かに押して欲しい背があるけど
誰もそうしてはくれない

ただの風景のように
遠ざかってゆく

確かに握りしめていた
君の右手　そのあたたかさ　どうしても思い出せない

僕には最初からなかったのかな
覚悟というたったそれだけの・・


たぶん、
今日　消えてしまっても
誰の目にもとまらない

誰の記憶にも残らない

自分の価値を決めるのは誰かならば
僕の価値はきっと　ない

明日

想って焦がれて

会いたくて会いたくて、夜が長い

暮れても明けても
あなただけを

こんなにもこんなにも
あなたに変えられてしまったわたしが
愛しい

嬉しい　も　悲しい　も
なにもかもを分けて
与えられて与えて

触れて求めて

抱きしめるたびに　抱きしめられるたびに
強くなれる気がした
なんだって大丈夫
今日生きる勇気をもらった


ただの情熱ならばいつかは冷める
でもそうじゃない


もう引き返せない
もう戻れない



あなたと生きる明日を
わたしにください

輪郭

甘美なだけならいいのに

おいしいとこどりの
夢物語

もう、愛していない？
わたしの中で
あなたの輪郭が曖昧になってゆく
見ようとおもっても見えない

きっと、
ただのわがまま
それはわかっている
ごめんね

きっとあなたに背を向けられたらこの胸は痛むだろう

あなたが大切でしかたないのに
あなたを傷つける言葉ばかり
あなたを待たせてばかり


あんなに待ち遠しかった
メールも電話も
今はただ、こわいだけ

声

ただ、声が聴きたくて

こんな夜は

今までのわたしになんの意味があったんだろう

街の真ん中で　交差点で

ふいに見えた切り取られた空

悲しくて、悲しくて
でも泣けなくて

こらえていた



もう、がまんしなくていい

甘えてもいい

やっと見つけたそういう場所



ただ声が聴きたくて
１５キロの距離を耳元に変えてくれる

会えなくても、
会えなくても。

月夜

そばにいられなくても。

いつも助けられている
励まされている

あなたに触れられなくても
こんなに近くに感じている

会いたくて会いたくて
もどかしい月の夜に
会えないことを嘆いて涙するのもいい

そんなふうに思えるようになった


わたしを想っていてくれるあなたがいる

それだけで


そばにいられなくてもいい

存在

だいじなものをなくして

あなたという存在にやっと気づいた

あなたがわたしにとって
かけがえのないひとになっている
もう、引き返せない
引き返さない

こころのどこかに
いつもあなたがいて
わたしをこんなにも　つよくさせる

並行

今までの恋とは違う

大雨でも
傘もささず　飛び出した

どうか、
あの人の痛みをください
同じ痛みをください

隣に立って
空の色を感じたい
秋の風を感じたい

ぜったいに解りあえないと知っていてもなお
解りたい

触れていたい

その指に触れている間だけ
わたしは・・