呼び水

今夜はなぜか思い出すことばかり
ひとつが呼び水になってまたひとつ

ずるいなあ
こんなに思い出ばかり残して
泣き笑いで
でももう一緒にそれは出来ない

苦しくて、
でもやっぱりまだこうしていたい

立ち止まって振りかえって
あなたはいない けど、 いる

不思議ね

共にあった時よりも
あなたを感じている

こんなに
こんなに

そばにいた時よりも
そばにいる

ねぇ？
笑ってね
過去形なんてやめてね
一緒に笑ってね

さびしさ

さびしさはいつも しんとしてる

静かすぎて耳鳴りしてるみたい

気付くと隣にいて
まるごと取り込まれそうになって
逃げ出したくなる
このまま息も出来なくなってしまうんじゃないかって

だけど光に照らされれば影になるように

さびしさと一緒に生きる

ぜんぶ忘れられたら
なにも感じなければ
泣かずにいられるのに
笑うことも愛することも 失っても？


とても優しいさびしさを抱いていよう