血

きずなやつながり
血のようなもの

見たことはなかったけれど
今日ぼんやりと感じていた

ちいさな命を抱くあなたの腕

いつもわたしだけのものだった

理由もなく存在してる愛情

こうして繋がっていくんだ

見返りのない愛情

いくつもこの世界に落ちているんだろう
そうやって
ひととひとがつながってるんだろう

何十年間も出会えずにいた
ある日
出会って
惹かれて
触れて

そこからまたひとつ

運命

と言えるかも

ただの偶然　でもあるけれど

奇跡　って言いたいのなら
それでもいいよ

憎しみ

誰かのせいにすれば
楽だけど
救われない

ママのせい
パパのせい
あなたのせい
かみさまのせい

誰かを悪にすれば、
自分は善になれるって
本気で思っていた

大好きな人を憎むことで
原因や理由をつくることで
今日を忘れることができたの

だけど
魂がぜんぜん救われないって気付いた

ひとを憎むことで
幸せになれた？

誰かを憎むちからだけが
わたしを動かしてると思っていたの