つながる、わ

器用じゃないわたしが
それでも大事にしたいもの

嫉妬したときも
感動したときも
一緒に笑ったことも歩いた道も

嫌いだよ
そうやって遠ざけた時もあった
嫌われて
距離をおかれた時もあった
お互い様で、ごめんね

不思議につながっていられるの

なぜ？

大事にしたいもの
器用ではないわたしがそれでも
面倒くさいって思いながらも丹念に
編み上げてゆくみたいにね

積み重ねた毎日がこうやって未来までつながって


もらった言葉を忘れないよ

深夜

真夜中の街で

光るライトの前で

行き交う人の流れをとめて

酔っぱらってふらふら
抱きかかえられて歩いてる
座り込んだあの子を
早く助けて

強いふりだけ、上手くなってしまった
誰も踏み込めない領域が広がってゆく

あれもしたくて
これもしたくて
時間がない
身体はひとつしかない

右手の薬指に意味はないよ
優しい言葉をかけてくれたら
たぶん、ついていく
真夜中に溶ければ
わたしは、見えなくなる


信号が赤から青に変わるたび
照らされた顔色が

「もう会えないの？」


クリスマスソングが流れ始めた街で
誰といたってはしゃいでいたって
やたら冷めてるのは頭なのか心なのか

酔っぱらって座り込んで
通りすがりの誰かがこっち見てる

早く、来てくれなきゃ

オンナトモダチ

ありがと

ホントはちょっと
落ち込んでた
上手くいかないことのが多いってわかってても
なんだか説明つかない
ちょっと、落ち込んでた

あの子みたいに割り切れない
真似もできない
「しなくていいよ」

着信のランプを待っていた


もがくのも悪くない
歩き回って探し求めて
それも悪くない
簡単に見つかる答えなら
それにこしたことないさ
でも、こんなふうに
助けて　助けられて

赦されて　赦して

まわりみち

遠ざけて近づいて
見えそうで見えなくて

まどろっこしくて
格好悪くて

それでも、歩いている
わたしたちが　愛おしい