【俺は好きなんだよ】第212回は、『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)
英語題は、『MY NEIGHBORS THE YAMADAS』。
そう、山田さん家は、あなたの家の隣。あなたの隣に住む家族。
この愛しい家族はまだ日本にいるのです、たぶん。
スタッフ。
監督:高畑勲
絵コンテ:田辺修/百瀬義行
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:いしいひさいち
脚本:高畑勲
作画監督:小西賢一
原画:安藤雅司/賀川愛/大谷敦子/稲村武志/芳尾英明/山田憲一/吉田健一/松瀬勝/山森英司/倉田美鈴/松尾真理子/湯浅政明/清水洋/古屋勝悟/富田悦子/大平晋也/杉野左秩子/近藤勝也/橋本晋治/山口明子/森田宏幸/浜洲英喜/大塚伸治
動画チェック:舘野仁美/鈴木まり子/小野田和由
動画:手島晶子/中込利恵/山田珠美/矢澤真由/中村勝利/鈴木麻紀子/アレキサンドラ・ワエラウフ/鶴岡耕次郎/田村篤/米林宏昌/藤井香織/野口美律/伊藤望/大西綾/橋本実/佐志原瑞恵/柴田和子/ダビット・エンシナス/大村まゆみ/北島由美子/真野鈴子/東誠子/西戸スミエ/富沢恵子/土岐弥生/山浦由加里/コマサ/柴田絵里子/矢地久子/太田久美子/椎名律子/大谷久美子/岩柳恵美子/槇田喜代子/鳥羽明子/河内明子/谷平久美子/矢野守彦/中里舞/西山伸吾/杉山堅治/比喜鈴鹿/菅原隆人/近藤梨恵/西河広美
音楽:矢野顕子
場面設定:田辺修/百瀬義行
内線作画:斎藤昌哉
声の出演。
朝丘雪路
益岡徹
荒木雅子
五十畑迅人
宇野なおみ
矢野顕子
物語。
山田さん一家は平々凡々な生活を送っている5人と犬1匹の家族。
時には、買い物に夢中になるあまりスーパーに娘の“のの子”を家族全員が忘れて来てしまったり、一家を支える主人であるたかしが妻のまつ子とチャンネル争いをすることも、ねこ飯のことで息子ののぼると意見が食い違うこともあるけれど、それでも、うまくやっている。
そんな彼らのモットーは、「家族揃って手を携えて生きていけば、〝ケ・セラ・セラ〟人生、なるようになる」である。
キャッチコピー。
家内安全は、世界の願い。
朝日新聞に連載されていた4コマ漫画『となりの山田くん』を『となりのトトロ』『もののけ姫』のスタジオジブリが『おもひでぽろぽろ』の高畑勲監督で映画化した作品。どこにでもいそうなごくありふれた庶民的な山田一家。その山田家の人々が繰り広げるおかしくてほのぼのした温かいエピソードの数々が短編集的な構成で描かれる。
ここにも書いた作品情報におけるスタッフ表記の多さがまさにジブリがスタッフを家族だとトあえていることの証拠でしょう。
宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』のエンド・クレジットにも表れていましたね。
スタジオ付属の保育園も作ったようですしね。
そう、血が繋がっているから、家族だと言うわけではない。
同じ場所で暮らす“地”を持つことは、血に勝ることもある。
それは、山田さん家の隣に暮らす僕らにもいえること。
血でも地でも、繋がりを持てることは日々に対して、勇気や喜びや見出させてくれる。
まぁ、そんなに気負うことなく、気楽に観る映画なんですけどね。
でも、アニメ絵とCGを違和感なくつなげたりとか新技術に取り組んでたりします。
それは『千と千尋の神隠し』でも成果を挙げています。
そういうちょっとした挑戦が平凡を少し輝かせる。
目には見えないけど、血は皮膚の下を流れ、足元の土は種を育てる。
種は芽を出し、花咲かす。
花にたとえれば、宮崎駿がジブリの桜なら、高畑勳は梅。
まぁ、高畑さんと宮崎さんを比較しすぎるのも、どうかと思いますが。
もうね、この普段サイズの暮らしぶりを描ききるのがいいのよね。
アルプスのハイジらの日常はおいらたちには非日常だけど、こちらのブロック塀に挟まれた暮らしは圧倒的に見慣れた毎日ですから。
それをここまで自由にアニメとして、刺激的にしてしまうんですから。
『サザエさん』のノスタルジーでも、『ちびまる子ちゃん』の幼さでもない。
等身大の日常が刺激的なのです。
雨降って、地固まる。
アニメ観て、地(血)捕まえる。
そんな映画。
そういう映画なのよ。
英語題は、『MY NEIGHBORS THE YAMADAS』。
そう、山田さん家は、あなたの家の隣。あなたの隣に住む家族。
この愛しい家族はまだ日本にいるのです、たぶん。
スタッフ。
監督:高畑勲
絵コンテ:田辺修/百瀬義行
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:いしいひさいち
脚本:高畑勲
作画監督:小西賢一
原画:安藤雅司/賀川愛/大谷敦子/稲村武志/芳尾英明/山田憲一/吉田健一/松瀬勝/山森英司/倉田美鈴/松尾真理子/湯浅政明/清水洋/古屋勝悟/富田悦子/大平晋也/杉野左秩子/近藤勝也/橋本晋治/山口明子/森田宏幸/浜洲英喜/大塚伸治
動画チェック:舘野仁美/鈴木まり子/小野田和由
動画:手島晶子/中込利恵/山田珠美/矢澤真由/中村勝利/鈴木麻紀子/アレキサンドラ・ワエラウフ/鶴岡耕次郎/田村篤/米林宏昌/藤井香織/野口美律/伊藤望/大西綾/橋本実/佐志原瑞恵/柴田和子/ダビット・エンシナス/大村まゆみ/北島由美子/真野鈴子/東誠子/西戸スミエ/富沢恵子/土岐弥生/山浦由加里/コマサ/柴田絵里子/矢地久子/太田久美子/椎名律子/大谷久美子/岩柳恵美子/槇田喜代子/鳥羽明子/河内明子/谷平久美子/矢野守彦/中里舞/西山伸吾/杉山堅治/比喜鈴鹿/菅原隆人/近藤梨恵/西河広美
音楽:矢野顕子
場面設定:田辺修/百瀬義行
内線作画:斎藤昌哉
声の出演。
朝丘雪路
益岡徹
荒木雅子
五十畑迅人
宇野なおみ
矢野顕子
物語。
山田さん一家は平々凡々な生活を送っている5人と犬1匹の家族。
時には、買い物に夢中になるあまりスーパーに娘の“のの子”を家族全員が忘れて来てしまったり、一家を支える主人であるたかしが妻のまつ子とチャンネル争いをすることも、ねこ飯のことで息子ののぼると意見が食い違うこともあるけれど、それでも、うまくやっている。
そんな彼らのモットーは、「家族揃って手を携えて生きていけば、〝ケ・セラ・セラ〟人生、なるようになる」である。
キャッチコピー。
家内安全は、世界の願い。
朝日新聞に連載されていた4コマ漫画『となりの山田くん』を『となりのトトロ』『もののけ姫』のスタジオジブリが『おもひでぽろぽろ』の高畑勲監督で映画化した作品。どこにでもいそうなごくありふれた庶民的な山田一家。その山田家の人々が繰り広げるおかしくてほのぼのした温かいエピソードの数々が短編集的な構成で描かれる。
ここにも書いた作品情報におけるスタッフ表記の多さがまさにジブリがスタッフを家族だとトあえていることの証拠でしょう。
宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』のエンド・クレジットにも表れていましたね。
スタジオ付属の保育園も作ったようですしね。
そう、血が繋がっているから、家族だと言うわけではない。
同じ場所で暮らす“地”を持つことは、血に勝ることもある。
それは、山田さん家の隣に暮らす僕らにもいえること。
血でも地でも、繋がりを持てることは日々に対して、勇気や喜びや見出させてくれる。
まぁ、そんなに気負うことなく、気楽に観る映画なんですけどね。
でも、アニメ絵とCGを違和感なくつなげたりとか新技術に取り組んでたりします。
それは『千と千尋の神隠し』でも成果を挙げています。
そういうちょっとした挑戦が平凡を少し輝かせる。
目には見えないけど、血は皮膚の下を流れ、足元の土は種を育てる。
種は芽を出し、花咲かす。
花にたとえれば、宮崎駿がジブリの桜なら、高畑勳は梅。
まぁ、高畑さんと宮崎さんを比較しすぎるのも、どうかと思いますが。
もうね、この普段サイズの暮らしぶりを描ききるのがいいのよね。
アルプスのハイジらの日常はおいらたちには非日常だけど、こちらのブロック塀に挟まれた暮らしは圧倒的に見慣れた毎日ですから。
それをここまで自由にアニメとして、刺激的にしてしまうんですから。
『サザエさん』のノスタルジーでも、『ちびまる子ちゃん』の幼さでもない。
等身大の日常が刺激的なのです。
雨降って、地固まる。
アニメ観て、地(血)捕まえる。
そんな映画。
そういう映画なのよ。