【俺は好きなんだよ】第1853回
『フレンチ・ラン』(2015)
原題は、『BASTILLE DAY』。
『パリ祭』。
『巴里祭』は ルネ・クレールのロマンスコメディ古典的名作映画がありますね。
別題(北米での公開時・ソフト版のタイトル)は、『THE TAKE』。
『搬送』、『捕獲』。
劇中のスリの仕事と護送ともうひとつの行動を重ねたタイトルですね。
製作国:フランス / アメリカ
上映時間:92分
映倫:PG12
配給:ギャガ・プラス
スタッフ。
監督:ジェームズ・ワトキンス
製作:フィリップ・ルスレ、デヴィッド・カンター、バード・ドロス
製作総指揮:オリヴィエ・クールソン、ロン・ハルパーン、ダン・マクレイ、マイケル・ドライヤー、ファブリス・ジャンフェルミ、ガイ・ストーデル、スティーヴ・ゴリン
脚本:アンドリュー・ボールドウィン、ジェームズ・ワトキンス
撮影:ティム・モーリス=ジョーンズ
プロダクションデザイン:ポール・カービー
衣装デザイン:ガイ・スペランザ
編集:ジョン・ハリス
音楽:アレックス・ヘッフェス
出演。
イドリス・エルバ (ショーン・ブライアー/CIAエージェント)
リチャード・マッデン (マイケル・メイソン/スリ)
シャルロット・ル・ボン (ゾーエ・ナビル)
ケリー・ライリー (カレン・デイカー/上級CIAエージェント)
ジョゼ・ガルシア (ヴィクター・ガミュー/DGSI局長)
ティエリ・ゴダール (ラフィ・ベルトラン/フランス国家警察の特殊部隊隊長)
アナトール・ユセフ (トム・ルディ/パリのCIA監視ユニットのリーダー)
エリク・エブアニー (ババ/闇市場の売人)
モハメド・マクトゥーミ (クリストフ)
アリエ・ワルトアルテ (ジャン/パスカル・フィベール警部/ゾーエの恋人)
物語。
20210年代フランス。
アメリカからパリに流れ着いた凄腕のスリのマイケルは、女性との付き合いも気ままに日々を無為に過ごしていた。
ある夜、国民党に抗議をするための軽い爆発をする爆弾をバッグに入れた女性ゾーエが電話でもめている隙に、マイケルはその鞄を置き引きしてしまう。
CIAきっての捜査官ショーン・ブライアーは、また強引な捜査による失敗を問われ、パリへ転属させられる。
その手腕は周囲にも一目置かれていたが、一匹狼となっていた。
テロ組織から、「36時間後の革命記念日(パリ祭)、パリで爆弾を爆発させる」という犯行予告が出される。
それはパリ警察を陥れるための攻撃だった。
ある証拠から、アメリカ人のマイケルが誤解で捜査線上に挙がってしまい、CIAも彼を追うことになる。
革命記念日を控えたパリ、CIAのはみ出し者捜査官と凄腕のスリがコンビを組み、凶悪なテロ組織に立ち向かうアクション・サスペンス。
主演は、『パシフィック・リム』『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』のイドリス・エルバ、『エターナルズ』『シンデレラ』のリチャード・マッデン。
監督・共同脚本は、『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』『ディセント2』のジェームズ・ワトキンス。
『胸騒ぎ』のハリウッドリメイクも手掛けて、今年公開予定。
真面目過ぎてやりすぎる一匹狼の中年はみ出し刑事と凄腕ながら異国でうまく行っていない軽いもののも意外と真面目なスリの若者というありそな感じの凸凹バディもの。
監督のジェームズ・ワトキンスは、この手のB級を手堅く仕上げる職人ながら、イギリス出身だからか、まじめなキャラと整ったドラマを描けるのが魅力。
『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』はミステリーホラーのなかなか佳作ですし、ドラマシリーズ『ブラックミラー』も手掛けていて、高度なSFもやれる手腕の持ち主。
主演も知性派でおバカな設定にも品性を持ち込めるイドリス・エルバなので、いい感じの組合わせになってます。
今作も雨りあkの刑事と若者がフランスでてんやわんやという内容で、たまにあるハリウッドフレンチサスペンスで、アクションもちゃんとしてますが、まぁ、シナリオはベタ。
テロの扱いが少々軽め。内容はシリアスなんですが、娯楽作ですしね。真面目さがちょっと仇になってます。(本国でも無難な評価に収まっている)
フランス的な洒脱はないですが、90分の端正なデコボコンビのB級サスペンスをさくっと味わえます。
そうそう、テーマ曲がニルヴァーナの『リチウム』っぽいのよね。
パリ祭の華やかな雰囲気もちょっと味わえますよ。
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本作は2016年2月19日にイギリスで公開される予定だったが、2015年11月のパリでのテロ攻撃後、公開は延期された。その後、2016年4月22日にイギリス、アイルランド、スウェーデンで同時公開された。フランスでは、映画はストーリーの日付に合わせて2016年7月13日に公開された。
2016年のニーストラックテロ事件後、スタジオカナルは、「犠牲者とその家族へ敬意を表す」として本作に言及しつつ、2016年7月17日には本作を劇場から引き揚げた。(wikiより)