誰でも有名になれます。 『１５ミニッツ』

【俺は好きなんだよ】第６３４回は、『１５ミニッツ』(2001


原題も、『15 MINUTES』（『FIFTEEN MINUTES』）。
アンディ・ウォールが６０年代に言った「未来には、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」を引用しているのでしょう。


上映時間：121分
製作国：アメリカ


スタッフ。
監督：ジョン・ハーツフェルド
製作：キース・アディス／デヴィッド・ブロッカー／ジョン・ハーツフェルド／ニック・ウェクスラー
製作総指揮：クレア・ラドニック・ポルスタイン
脚本：ジョン・ハーツフェルド
撮影：ジャン＝イヴ・エスコフィエ
音楽：アンソニー・マリネリ／Ｊ・ピーター・ロビンソン


出演。
ロバート・デ・ニーロ 　（エディ）
エドワード・バーンズ 　（ジョーディ）
ケルシー・グラマー 　（ロバート）
エイヴリー・ブルックス 　（レオン）
オレッグ・タクタロフ 　（ウルグ）
メリーナ・カナカレデス 　（ニコレット）
カレル・ローデン 　（エミル）
ヴェラ・ファーミガ
キム・キャトラル
ポール・ハーマン
ジョン・ディレスタ
シャーリーズ・セロン（特別出演）


物語。
ニューヨーク市警殺人課の名物刑事エディ・フレミング。
彼は数々の大事件を解決してはマスコミに登場するスターだった。
ニュース番組『トップ・ストーリー』のアンカーマン、ロバート・ホーキンスも、そんなエディの人気を利用して視聴率を稼いできた。
だが、エディの捜査同行リポートぐらいでは視聴者は満足しなくなってきており、より過激な要求をし始める。
その時、謎の連続殺人が起こり・・・。





視聴率のためにより過激な映像を追い求めるメディアと、それを利用して名声とカネを得ようと起こされた凶悪犯罪をめぐるサスペンス・アクション。




ＵＦＣチャンピオン、オレッグ・タクタロフの凶悪犯ぶりも注目。





刑事と消防捜査官という異色の組み合わせの追跡者のコンビと、犯罪を映像に撮り、有名になっていくことを喜ぶ犯罪者コンビの対比が面白い。



ＴＶに映るためというより、ハリウッドで映画を作りたかったという犯罪者が自分と相棒の犯罪を撮影して、ドキュメント映画を作っていく妙な悲しさがつきまとう。


現代における、違法でも有名になることとメディアの関係を皮肉と風刺を込めて、描き出していて、興味深い作品。