Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

2013-04-12 23:34:02 | 

本日発売の村上春樹様の新作です ♪

久しぶりの新作なので、お店によっては深夜0時のカウントダウンもあったようです。

 

黒子のバスケ的なネーミングの高校からの仲良し5人組の一人であった主人公 多崎つくる はある日、突然他の4人からハブられます。

まったく わけ分からず、しかし あまりのショックにその理由を追求することもかなわず...

そのまま ダークな... 長い年月が過ぎ去りました...

しかし

あるきっかけにより そのおぞましい過去からの脱却を図るべく 過去への巡礼を始めるのでした...

 

村上春樹様本の なんか深い森の中を歩いているような...世界感はいつもどおり ♪

さらに 謎解き的なところもあって最後まで一気に読めます ♪

 

でも...

IQ84もそうでしたが...

なーんか

最近の村上春樹様の本の主人公って

シンクロがしにくいのです...

 

YAYAの年齢が主人公と乖離しているのも あるかもしれませんが...

 

なんか 作品の方向性が従来の作品とは微妙に変わって...

その変化への対応がYAYA的にできてないせいなのでしょうか?

よく わかりません...

あまり読んでないIQ84シリーズを読んで 考察したいと思います。

 

村上春樹様の初読みはデビュー作の 風の歌を聴け でした。

実はこれの映画化されたのが 初村上春樹様でした...

YAYA的には この本をはじめとする ひつじさんシリーズ が一番好きです ♪

年を追うごとに作品の洗練さは増して行きますが...

この頃の...なんというか抜き身の刀的なビンビンくる迫力が...

好きでした。

 

村上春樹様は実はランナーなんです ♪

そんなランナー生活をドキュしたのが この本です。

「もし 僕の墓碑銘なんてものがあるとして、その文句を自分で選ぶことができるなら、このように刻んでもらいたいと思う。

村上春樹 作家(そしてランナー)1949-20** 少なくとも最後まで歩かなかった。」

 

ニューヨーク・マラソンまでの日記的な本です。

忙しい合間に目標としたマラソン大会への練習をしたりとか...

ランナーでもあるYAYA的に すごく共感できるパートが多くてステキです ♪

 

また 翻訳家でもある村上春樹様は

これまたYAYAが大好きなレイモンド・チャンドラー様の作品の新翻訳もシリーズでされてます ♪

長いお別れ は

YAYA的には 一番好きなチャンドラー様本です ♪

清水 俊二様翻訳ver は読みましたが、村上春樹様のはまだですので

原作も含めて 読み比べるのが すごく楽しみです ♪

 


XPERIA Z

2013-04-10 23:29:39 | 横浜

横浜駅近くにドコモショップは2店あります。

いまさら感も少しありますが、学生様のミミさんといっしょにスマホに機種変更しました。

機種は XPERIA Z です ♪

ミミさんと色違いのおそろいです ♪

 

初スマホですが、なんかもうすっかりガラパゴス化してるように思えます。

全部いりの多機能や

異様に美しい画質や

勝手にいろいろ先回りしてくれる操作や

高度な文字変換

などなど...

 

もしかしたらパソコンよりも良いかも...

けっこう驚いてます ♪

 

でも

操作は予想以上に手ごわい感じ...

今までの携帯がシーラカンス的な9年ものでしたので

あらゆる操作が別世界...

 

でも

デジタルネィティブなミミさんは、高度なカスタマイズとか さっそく使いこなしてます。

おそろいなので設定とか教えてもらおう。

 


techno definitive -1963 - 2013

2013-04-09 22:57:48 | 

TECHNO definitive 1963-2013

三田格+野田努 編著

20世紀初頭の記憶から21世紀にかけての電子音楽の歴史を追う、計700枚以上のディスクを紹介するテクノ決定版。現代音楽、ミュージック・コンクレート、イージー・リスニング、サイケデリック、クラウトロック、ダブ、ディスコ、シンセ・ポップ、ノイズ、インダストリアル、ヒップホップ、アシッド・ハウス、デトロイト・テクノ、レイヴ、ジャングル、ミニマル、ジャーマン・トランス、IDM、グリッチ、ブレイクコア、グライム、ダブステップ、ジューク…およそ100年にもおよぶエレクトロニック・ミュージックの軌跡。

 

YAYA的にはCabaret VoltaireやBrian EnoやDOME的な頃が一番こーゆーの聞いてた頃です。

フランス物とか東欧物も好きでした ♪

レコードあるけどプレーヤーが無いから聞けない...

でも、その後のアシッドやアンビエントな頃は...ちょっとこーゆーのから離れてましたね。

なんかこーゆーの聞くのって がんばって精神統一するか、おまわりさんに捕まる粉とかの力借りるとかしないと なかなかトランス状態に入れないような気がします。

 

この本はすごくいいです ♪

紹介されている曲はほとんどユーチューブとかで聞くことできますので、テクノの歴史的な流れがすごく良く分かります。♪

本読みながら100曲近くいろんなの聞いてたら

久しぶりにダンスフロアとかに行きたくなりました ♪

 

上本でも紹介されているNEW ORDERつながりでこんな本も ♪

THE HACIENDA

マンチェスター・ムーヴメントの裏側

すごく好きなジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダーのメンバーであるピーター・フック様の本です ♪

80年代英国で巻きおこった「マンチェスター・ムーヴメント」―その生誕地「ハシエンダ」ではなにがおこっていたのか?そのどまんなかにいた張本人が、全貌を語りつくす。

 

アルバム CLOSER の衝撃はすさまじく印象に残ってます。

正直 イアン様が死んだ後の作品は今一感ありましたが、彼らがオーナーだったクラブ ハシエンダはレジェンド ♪

後半 グダグダになりましたが元気だった頃のハシエンダのライブの超豪華さには驚愕します!

ドゥルッティコラム、エコー&ザ・バニーマン、バウハウス、シンプルマインズ etc

しかし 

良かったのは最初だけ...

後半は レーベルのお金を全部つぎ込んで 毎晩のパーティ三昧...

しかも欧米人のパーティ好きって ちょっとYAYA的には理解不能なレベル...

なので だんだん崩壊の気配が...

でも そんなところもなんか好き ♪

 

ついでに

暖かくなると聞きたくなる一味違うジャマイカの電子音楽(ちょっと違う?)なDUBの本も ♪

マイケル・E.ヴィール/著

『ダブとは何なのか?』民俗音楽学からアプローチした世界で唯一のダブ専門書。ダブとダブエンジニアの関係、アルバム・ジャケットが示す宇宙とオービア、リバーブとディレイの意味、国境を越えてからのダブの変化、等、ジャマイカで生まれ、世界中で生き続けるダブの謎を紐解く。

King Tubby様やPrince Far I様 とかのネタが盛りだくさん ♪

少しマニアックなDUBの紹介本としてはたぶん世界最強 ♪

フィルターとかミキシングとかを駆使してスタジオで音源を徹底的にいじりまくって、すさまじくDEEPな世界を構築します ♪

 

久しぶりに こーゆー系の音楽を聞きまくってたら...

なんか 本当にどこかいいフロアないか探してみたくなりました。

もう 踊りまくるような年ではないですが 

たまには都会の夜もいいかも ♪

 

 

 


かなまら祭り2013

2013-04-07 17:11:06 | 街巡り

本日の記事には少しアダルティな描写がありますので、気になる方はスクロールしないでスルーしてください。

 

横浜から京浜急行にのって川崎大師駅へ

しかし 今日の目的は

日本屈指の初詣参拝客数を誇る川崎大師

ではなく...

距離にして約200mほど離れた金山神社

 

ここで毎年4月の第一日曜日に開催される かなまら祭り です!

 

金魔羅 のネーミングから分かるように...

これが ご神体です ♪

エリザベス神輿

神社周辺の異様な盛り上がりで 素敵な若い女性の方々もこれの写真をバシャバシャ撮りまくってました ♪

そんな光景もなんか ナイス ♪

そんな方々が家に帰ってから冷静になって保存画像の凄まじさにどう反応するのかを想像するのもなんか萌えます ♪

 

かなまら祭は、江戸時代に川崎宿の飯盛女達が性病除けや商売繁盛の願掛けを行った「地べた祭」に端を発する。男根神輿や仮装行列、大根削りなどオリジナルアイデアによる新しい祭事を取り入れつつ年々祭は盛大に開催され、当初は好事家の祭として知られる程度であったが、昭和60年代頃からエイズ除けを祭に結びつけたのが話題となり、多数の観光客が訪れるようになった。 (ウィキペディアより)

 

YAYAは お隣の横浜に住んでいながら、実は初 かなまら祭り ♪

聞いてはいましたが、凄まじいヒトヒトヒト...

 

鉱山や鍛冶の神である金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)の二柱を祭神として祀っているので、金床や冶金場などもあります。

鍛冶に使う鞴のピストン運動が男女の性交を連想させることなどから、性神としても信仰されている。御神体は金属製の男根であることから、「かなまら様」(金魔羅様)とも呼ばれている。 (ウィクペディアより)

いたるところに アレのご神体が...

 

ご神体に大勢の綺麗な女性がセットオン ♪

回りのギャラリーが大盛り上がり

 

あと

外国の方々の比率が異様に高いです。

さらにコスプレな方々もたくさんいて、もう 凄まじいカオスな世界が堪能できます ♪

 

狼君に突きまくられる外国な方...

 

交通整理のミク様 ♪

 

縁日の他では見れないレア商品 ♪

 

極めつけはそこら中で見られるイタリアの高級スポーツカーな光景...

リアル形状の棒付きキャンデー ♪

 

もう...

この異様な雰囲気にのせられて...

普段なら絶対こんなもの手にとらない的なお嬢様系から金髪碧眼お姉さんまで...

 

さぁ

来年は皆さんも 4月第一日曜日に川崎大師駅へレッツゴー ♪

 


三島由紀夫

2013-04-06 07:38:16 | 

ジェニフェール・ルシュール著

「本書の意義とは、生身の三島を知らない若い世代―再生産されつづける多種多様な三島のイメージに混乱し、どのようにこの作家を理解していいかわからずにいる世代―に、外国人の目を通した、余計なバイアスのかかっていない三島像を伝えることができる点である。」

 

最近 三島由紀夫様がちょっとマイブームなので、こんな本を読みました。

 

ご本人と実際にお付き合いのあった方々の三島本も読みましたが、なんか三島由紀夫の特殊性を強調するようにいろいろとフィルター処理されててRAWじゃない感じでした。

ルシュールさんは伝記物をたくさん書いてて、さらに外国人でもあるので職人的でデジタルな感じの本作です。

一般的に三島本ではあの最後から人生の後半に注目するのが多いように思いますが、この本では幼年記がとても充実しています。

特に祖母との、かなり異常に感じられる生活の記述が印象的です。

 

名家の出の誇り高い三島の祖母は、落ちぶれた元高級官僚の夫やうだつの上がらない息子を憎悪しながらも生活を共にしており...

そのストレスを孫の三島由紀夫にぶつけます。

生まれたばかりの三島由紀夫をむりやり母親から引き離し、自分に部屋で死ぬまで二人で暮らし続ける...

よく祖母に溺愛されて...と記述される場合が多いですが

この本では...

愛情というよりは虐待...

DVはないものの絶対的な支配下における、まるで飼育のような日々...

祖母が晩年病気で寝たきりになったときでも過酷な介護の日々...

それでもストックホルム症候群的に祖母を愛する三島由紀夫...

 

「この祖母がいたから三島由紀夫がいるのだ。」

 

この記述に、なんかすごく同意したくなります。

 

 

三島由紀夫が24歳で書いた自伝的なこの名作を読んでみました。

 

発刊当時ベストセラーとなったこの本は思春期における悶々とした男子寮ライフが美しいです。

(腐女子の好み的ではないですが)

 

「私には結局何一つわかっていなかった。

私以外の少年たちの夜毎の夢を、きのうちらと街角で見た女たちが一人一人裸になって歩きまわることが。

少年たちの夢に女の乳房が夜の海から浮かび上がる美しい水母のように何度となく浮かび上がることが。

女たちの貴い部分がその濡れた唇をひらいて、幾十回幾百回幾千回とはてしなく、シレイヌの歌をうたいつづけることが。」

 

しかし...

祖母との関係はすさまじく省略されています。

まともにかいてあるのは僅か2,3ページ...

 

祖母のことは客観的に書くことができなかったのか...

なんか意識的に何もなかった的にしようとしているのでは...

感じがしました。

 

YAYAの個人的な意見ですが...

「三つ子の魂百まで」 ってのは男の子にはすごく正しいように思います。

思春期の悶々や社会におけるゴタゴタ なんて精神的には一時的な影響しか与えることはできないのではないか...

幼年期の尻尾を切り離すことができずに、死ぬまで引きずって生きていくのではないか...

そんなことを思います。