槍見温泉から始まるクリヤ谷ルートを地図でみると、頂上までの所要時間は歩行時間だけで8時間とある。
途中に小屋やテン場はない。
つまり、とてもがんばらなくてはいけないということだ。
すこし腰が引ける。
標高は1000mくらいなので、森の中を進むが、幸い道はわかりやすい。
でも木に隠れて、景色はほとんど見えない。
登山者も少ない。
途中あったのは下ってきた5人だけだった。
ほとんどの登山者は見晴らしが良く、登りやすい笠新道ルートの往復でいくようだ。
クリヤ谷で川渡りを5回ほどしながら、高度を1500m付近まで上げてくると、道が険しくなってきた。
20~30m毎に岩場があり、両手両足で乗り越えていく。
岩場は大きくないが、テント泊の重いバッグでの岩場越えはボディブローのようにじわじわと効いてくる。
標高2440mのクリヤノ頭を過ぎると、道は少し楽になる。
やっと視界も開けてきて、正面に笠ヶ岳の頂上が見えてくる。
時間もだいたい予定通り。
暗くなる前にテン場につけそうだ。
(画像はクリヤノ頭を過ぎたあたりで、来た道を振り返ったもの。)
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