原書名 :The humble little condom
著者名 :アーニェ・コリア/著 , 藤田真利子/訳
出版者 :河出書房新社
要旨 :人類史上、常に重要な役割を演じてきたあれ。
製造の歴史はもちろん、古代エジプトから現代まで、人間の行動、技術、病気、政治、心理、宗教にまでおよぶ研究を網羅した大傑作。
本屋さんや図書館でカウンターにいくのに勇気がいりますが...
実に面白い本です♪
まじめな話し、あれが無かったら人類は滅亡していたのではないかとさえ思われますが、宗教界や保守陣営からの偽善的で不当な弾圧により、その歴史は苦難に満ち溢れています。
エジプト文明の黎明期から日陰の身にあったあれですが、20世紀にHIVが世界に蔓延してからも、その販売に規制がかかり、逮捕者まででるしまつ...
日本はわりと、あれについては正しい理解がされていますが(オカモトは世界第4位♪)
キリスト教の方々のあれに対する感覚は、(進化論などについてもそうですが)ちょっと理解不能なところがあり、文化の違いというものをすごく感じます。
あれの名前の由来にはいろいろな説がありますが...
●17世紀のイギリス王室の医師Dr.コンダンが発明したから
●中世ラテン語のcondus(保護するの意味)、またはcomdum(剣の鞘の意味)から
などなど...
材質も紙、リネン、動物の腸、ゴム などなど、いろいろありますが...
驚くべきことに...
21世紀になっても、最高級品は、動物の腸から作られているあれだそうです。
さらにフランス製にかぎるとのこと...
製造法も載ってますが、グッチのバッグ以上に手間と技が必要みたいです。