Monkey-ATAX

北米に生息する伝説の獣人 ビッグフット を追い求め、いろいろ活動しています。

イシ 北米最後の野生インディアン

2006-03-04 11:38:04 | ビッグフット・ハンティング
ビッグフットが出てくると思って読んだ”暗い森”に興味を引かれるところがあった。

北米インディアン ヤヒ族最後の一人 イシ

そこで図書館にいったところタイトルにある題名の岩波現代文庫があったので借りてきた。作者はシオドーラ・クローバー(←アーシュラ・K・ル=グウィンの母親)

1911年の夏にカリフォルニア北部のオーロヴィルという小さな町に飢えて怯えた裸の40台後半の男が倒れていた。それが白人が入植するまで300~400人ほどいたとされるヤヒ族最後の一人イシであった。

1850年ごろからゴールドラッシュなどで入植してきた白人と地域のインディアンとの衝突は激しかった。近隣の南部ヤナ族はイシが10歳ころにはすでに全滅していた。

イシのヤヒ族も1870年ころから姿が見られなくなり、絶滅したものと考えられていた。しかし彼らは5~10人ほどで隠れながらラッセン山の麓で40年間白人に気づかれずに生き続けていた。
彼らは川や石の上を選んで歩き、けっして足跡を残さなかった。木や草を切ることはせず移動や存在の証拠をほとんど残さなかった。村は巧みにカムフラージュされ50歩離れると、人が住んでいることがわからなかった。炊事場もそだの屋根をつけるなど工夫し、煙がちらされ人目につかなかった。

しかし、付近は冬になると降雨量が多く、雪も降る過酷な地域で食料も十分にない。だんだん仲間は少なくなり、1911年の最後に残った母親の死によりとうとうイシ一人になってしまった。
イシはその後、ロサンゼルスの博物館で職を持ち生活していたが、結核のため1916年に死亡した。

この地域はまたビッグフットの目撃がよくされるところでもある。インディアンが数十年間に渡り、隠れ住むことができるならビッグフットが人目につかずに生息することも可能なのではないか?
インディアンの伝説にはシーアトルクなどビッグフットに似たものが多くある。
イシも出会ったことがあるのだろうか?