きょうTさんから朝早く電話がありました。
「前に税理士のミスで、相続税を余分に払ったって言ってたでしょ」
「ええ」
「知り合いの税理士に聞いたら、それって戻せるって」
「えっー、そうですか!」
「そういうのってたまにあることなので、
税理士事務所ってそのための保険に入ってるんだって。
だから、余分に払った分は保険でおりるって」
「そうなんですか!」
「それにその内容なら裁判しても勝てるって言うんだ」
朝早い電話だったので膝の具合が急変したと思いましたが、
内容は父の相続税のことでした。
3年前、知り合いの税理士さんに父の相続税の申告を頼みました。
よく知っている人で、人柄も、仕事ぶりも、とても誠実で、
安心して頼めると思いました。
でも、先方の事務所で打ち合わせをすると、
実務はその人の奥さんがやることになりました。
奥さんのことも知っていましたが、
人柄や、仕事ぶりは、少し信頼に欠けると感じていました。
父が亡くなり、ひとり暮らしになったわたしは、
いろいろな人のすすめもあって、
自宅を売却してマンションに越すことにしました。
そのことは税理士さんご夫妻にも伝えました。
マンションが見つかり、思いのほか自宅が早く売れたので、
住所を早くマンションに移すようにと、不動産屋さんに言われ、
それですぐに住所を移しました。
そしてそのことを税理士さんに伝えました。
「えっ、もう住所を移してしまったのですか?」
「はい、不動産屋さんの指示でしたから」
「そうなると、小規模宅地等の特例は使えなくなります」
「えっ、どういうことですか?」
奥さんの税理士さんからは、
小規模宅地等の特例の説明を受けていませんでした。
申告前に住所変更をしたために、
小規模宅地等の特例は受けることができず、
相続税を150万円ほど多く払うことになりました。
よく知っている間柄だったので、
緊張感が足りなかったのかもしれません。
わたしも税理士さんに任せっぱなしで、
自分でいろいろと勉強することをしませんでした。
でも、悔しくて、悔しくて、
半年はいろいろな人に喋りまくっていました。
もう3年も経って忘れそうになったのに、
Tさんは電話してくれました。
わたしのことを考えてくれてのことだと思いますが・・・。
わたしは来年65歳になります。
死んだときにめんどうにならないように、
いろいろなことは書面で残しておこうと思っています。
専門の方に依頼するにしても、自分でちゃんと調べて勉強します。
今度は後悔しないように、
と言ってもそのときわたしはわたしはいないのかもね・・・。
あなたのことはずっと守ります💗