女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

大きな満足感。

2021-10-30 23:43:38 | 映画

 

あるYouTubeでとてもよいと紹介されていた『最後の決闘裁判』を観てきました。

そのYouTubeは中年男性2人が掛け合いながら、映画の紹介をしています。

(おじさんといっても、ふたりともわたしより年下です)

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、突っ込みどころ満載で紹介をしていました。

いくつかほかの映画紹介のYouTubeも見ましたが、

とても評価が高くて、わたしが感じたものとはずいぶん違っていましたが、

おじさん2人の『シネマサロン 映画業界ヒットの裏側』を見たら、

そうそう、そうそうと頷くことばかりで、

わたしの中のモヤモヤしたものがスーッと消えていき、

これで『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観終えた気持ちになりました。

そして、そのおじさんたちが推している『最後の決闘裁判』なら観よう!

と出かけて行きました。

 

1386年、フランス、パリ。

騎士のカルージュの妻マルグリッドが、夫の友人のル・グリにレイプされたと訴えます。

ル・グリは無実を主張しますが、マルグリッドは自分の訴えが真実であると訴え続けます。

そして、その判決は決闘裁判に委ねられることになりました。

勝者が勝訴、敗者は敗訴と、神が判決を下すのです。

決闘裁判は国王や近隣領主たちが見守り、決闘場周りには大勢の見物人が群がっています。

そして、決闘は始まります。

 

被害者の夫カルージュ、容疑者のル・グリ、被害者のマルグリッドの、

3人の視点から事件が描かれていきます。

元々粗野で自己を押さえられないなカルージュは、領主からは煙たがられていました。

頭がよくて人当たりもよく好感を得るのがうまいル・グリ、

領主に気に入られて実力のある片腕となり、

やがて友人だったカルージュと溝ができていきます。

そして、教養高くとても美しいルグリッドに恋してしまうル・グリ。

その3人の一瞬の隙に事件は起こりました。

 

決闘シーンの迫力もさることながら、

3人とそれを取り巻く人々の心理を実に丁寧にも描いています。

舞台は中世のヨーロッパですが、

ちょっとした話し方、感情の表し方、自分の主張の伝え方、

現代のわたしたちも同じような場面に出会うなと思いました。

そして、中世フランスの男性中心の世界、貴族たちの美しい衣装、

妊娠やセックスに関する驚くような当時の常識を、

カルージュ役のマッド・デイモン、領主役のベン・アフレック、

ほかにもひとりの人が一緒に脚本を書いています。

演出、脚本、キャストの3拍子がぴったりと揃った感じで、

映画を観たぞ!っていう満足度がマックスでした。

 

『シネマサロン 映画業界ヒットの裏側』は、若い人たちの映画紹介とは少し違います。

飲み屋で映画好きのおじさんたちと話している気持ちになります。

アナログな感じがとても心地よい。

もう少し洋画の割合が多いとうれしいなぁ。

視聴回数は少ないのですが、頑張ってほしいです。

 

最後の決闘裁判 ポスター画像

 

 


けいこちゃんのしあわせ。

2021-10-22 22:42:48 | 日記

 

Eちゃんから横浜のイングリッシュガーデンに誘われました。

園内はハロウィン風になっているらしいのです。

ハロウィンの飾りつけを見て秋を感じてこようと出かけてきました。

ハロウィンが日本に入ってきたころ、わたしはもうすっかり大人。

わたしの周りには、子供たちや、ハロウィン好きな若者もいませんでしたから、

きのうはハロウィン初体験でした。

 

クリスマスは小さなころからあったような気がします。

でも、家が商売をしていたので、家族でクリスマスパーティはしなかったです。

近くのパン屋さんで、お菓子の入ったクリスマスブーツを買ってもらいました。

社会人になってからは会社のパーティ、友人たちとの会食で、

家族で過ごすことはありませんでした。

そして、今はクリスマスイルミネーションを見て、食事をするぐらいです。

結婚をして家族ができていれば、

もう少しアットホームなクリスマスを過ごしていたかもしれません。

 

わたしと妹は、商売に明け暮れる両親にあまり構われずに育ちました。

その当時は寂しさは感じていませんでしたが、

今思うとかわいそうな子供たちだったと思います。

小学校のころ、下校時間近くになって雨が降り出すと、

小学校の玄関には傘や長靴を持ったお母さんたちが、子供たちの迎えに来ていました。

うちは迎えに来ないのが分かっていたので、

学校の傘を借りて、妹と一緒入ってに帰りました。

舗装されていない道はとてもぬかるんでいて、

布の運動靴の中にまで泥水が浸み込んで、グチャグチャと音を立てていました。

長靴は持っていなかったと思います。

母が気がつかなかったのか、長靴を買うお金がなかったのか、

貧乏な家は珍しい時代ではなかったので、

我が家の暮らしをそれほど気にしていませんでした。

 

でも、ときどき、呼ばれて同級生のお家に行くと、

我が家との暮らしの差をはっきりと感じました。

ある同級生の家に行くと8畳ほどの和室に、七段飾りのお雛様が飾ってあり、

まぶしい思いでお菓子をいただきました。

また別の同級生の家では、フローリングの1階にホームバーがあって、

そこで背の高いイスに座ってジュースをいただきました。

緊張したのを覚えています。

そして、また別の同級生の家に行くと、簡素な引き戸を開けるとそこは土間、

そのすぐ隣に4畳半ほどの居室があるだけ。

台所はなくて、そこのおじさんが土間の七輪で炒めたモヤシを出してくれました。

さすが、これには、びっくりしました。

 

お金持ちの家を羨ましいと思うことはありませんでしたが、

質素な家でいただいたモヤシ、台所がなくてトイレは外。

これは相当ショックで、自分の家に生まれてよかったと思ったものでした。

お金持ちの同級生のことは思い出しませんが、

たしか、けいこちゃんっていう名前だった質素な家の同級生のことは、

ときどき、どうしてるかなって思います。

けいこちゃんはは学年で一番成績稼よく、

でも、とても暗くて、友だちがいませんでした。

名字のあいうえお順でけいこちゃんの次だったわたしは、

何かと話す機会があり、勉強も教えてもらいました。

自分の生まれ育った家、子供のころの体験、様々な思い出、

それらは、子供たちにどう影響していくのでしょうか。

今のけいこちゃんが元気で幸せに暮らしいることを願っています。

 

来週金曜日『ハロウィン KILLS』が公開されます。

ハロウィンシリーズは前作の『ハロウィン』だけを観ています。

それがとても面白かったので、その続編も楽しみです。

でも、期待しすぎはしないようにします。

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は期待しすぎで、だいぶがっかりしたので・・・。

 

 


挨拶する人、しない人。

2021-10-17 22:05:29 | 日記

 

少し前、朝の犬散歩から帰ってマンションのエレベーターを待っていました。

エレベーターのドアが開くと、3人の小学生が降りてきたので、

「おはようございます!」と言うと、

「・・・」

「・・・」

「・・・」

わたしと犬たちの存在をまるで感じないかのように、3人とも通り過ぎていきました。

えっ・・・、と思ったものの、

きっと、あの子の親たちも、こんなとき挨拶をしていないのだろうと、

熱くなりそうな心に言い聞かせました。

 

そして、その日の夜7時ごろ、夜の犬散歩へ出かけるとき、

エレベーターホールで勤め帰りの女性に出会いました。

「こんばんは!」

「・・・」

年齢はちょうど朝の小学生の親世代。

う~ん・・・、なんだかね・・・。

道で見知らぬ人とすれ違ったんじゃないですよ。

同じマンションに住んで、顔を合わすことだってよくあることでしょ。

以前からこのマンションの人は挨拶をしない人が多いと思っていたけれど、

その日の朝と夜に起こったこの出来事に、心がモヤモヤしていました。

 

以前住んでいたところは一軒家で、

通りから1本入った私道の両側に昔から住んでいる家が多く、

ちょっとした村みたいでした。

ヌシみたいな人がいて、そのヌシ派みたいな人たち、

それらの人たちをうまくかわしながらいる人たち、

うちを含めた建売住宅の4軒は新参者。

父がそのヌシみたいな人によく指導(?)を受けていました。

お節介なのはちょっとイヤだったけれど、出会えば必ず挨拶をして、

困ったことがあれば、でしゃばるように助けてくれる。

いい意味でも、悪い意味でも、下町の暮らしでした。

 

ちょっと重苦しかった一軒家村の周りの生活が、

今のマンションに来て解消されると思うと初めは気が楽でした。

でも、挨拶をしない住人たちに頻繁に出会うようになって、

そのたびに心にモヤモヤが湧いてくるのです。

おはようございます、こんにちは、こんばんは、

それだけ言うこともできないって人間としてどーなのよ?

 

そして先日、朝の犬散歩の帰りにエレベーターから降りて来る小学生2人、

この間の挨拶スルーがあったのでわたしは黙っていました。

「おはようございます!」「おはようございます!」

「あっ、おはようございます!行ってらっしゃい!」

おはようございますと言われたときの、実にすがすがしい気分、

挨拶されるときってこんなに気分がいいものなんだと思いました。

いつも挨拶する側からだけしか考えていなかった・・・。

多分この間の小学生とは違う子たちだとは思いますが、

子供たち相手にムキになっていた自分がちょっと恥ずかしかった💦

無視されても、スルーされても、わたしは挨拶しよう、

挨拶は自分の気持ちの損得じゃない、

もしかしたら、スルーしている人たちも、

いつかわたしの挨拶に気分をよくしてくれるかもしれないなぁ。

そして子供たちには、わたしも社会の一員として、

わずかなお手本にもなれるかもしれないなぁ。

挨拶する人、続けていきます。

 

やっとフウセンカズラの風船ができました。

遅くに種を蒔いたのですが、来年はもう少し早く種蒔きしようと思います。

 

 


『イマドキの野生生物』

2021-10-14 19:46:22 | 日記

 

きょう、東京都写真美術館で開催されている宮崎学さんの、

『イマドキの野生生物』展に出かけてきました。

宮崎さんは永年にわたって野生生物の写真を撮り続けています。

先日、NHKの日曜美術館の再放送で、宮崎さんの最近の活動を見ました。

そんな折、同じ番組を見ていたMちゃんから写真展へ誘われたので、

ランチ付きならOKと返事しました。

 

30年ほど前には、宮崎さんの写真展や講演会に何回か行っていました。

宮崎さんの野生生物に対する情熱はすごくて、

あるときの写真展の懇親会でイナゴの佃煮が出されたときは、

びっくりもしましたが、納得する気持ちも強かったです。

全ての自然をありのまま受け入れる、

長野県の伊那で暮らしている宮崎さんには、

イナゴの佃煮は、おしゃれなクッキーよりも、

おもてなしの心が詰まっていたものだったかもしれません。

 

NHKで見た再放送の宮崎さんは、以前と少しも変わらずに、

精力的に撮影活動をされていて、神がかりのイメージはそのままでした。

あるとき、撮影していると、

野生生物たちが自分のレンズに気がついている・・・、そう感じた宮崎さんは、

赤外線の特殊センサーや小型ストロボなどを組み込んだ無人の自動撮影装置を開発して、

たくさんの作品を生み出しました。

当時、カメラマンが実際にシャッターを押さないなんて邪道だ!

という批判も多かったように記憶しています。

でも、作品の動物や鳥や昆虫たちには、生き生きとした生命の力強さを感じました。

 

今回の写真展の作品も無人の自動撮影が多くありました。

とくに冬に死んだ二ホンジカが完全に骨になるまでを、

7ヶ月にわたって撮影された20カットの作品には心を打たれました。

雪に埋もれていた1頭の二ホンジカの死は、

大小さまざまな生物によって食べられ分解され、

次の生命に繋がっていき、大地へと帰っていく。

そんな風に死んでいけたらといつも思っています。

でも、人間には無理、それならできるだけ静かに去って行きたい。

いつもにも増してそう思った宮崎さんの写真展でした。

 

 

ランチは『アンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ』

恵比寿はほとんど行ったことがないので、ネットで探していきました。

ナポリに本店があるというこのお店のピザは、ナポリ風の薄い生地。

30㎝以上もあるマルゲリータはMちゃんとシェアして、

アンティパストの盛り合わせも一緒にいただきました。

たいへんおいしかったのですが、2人でもちょっと多かった💦

わたしは少し残しました。

ホントに食べられなくなりました、悲しい・・・。

 

 


運動不足と股関節痛。

2021-10-10 22:10:26 | 健康・体調

 

朝起きると腰痛と左股関節痛があります。

少しストレッチをしてから動き始めればいいのでしょうが、

ベットから起きると2匹がわたしを見つめています。

ごはん!お散歩!と言っています。

なので、すぐに、犬たちのフードを出してから身支度をして出かけます。

朝の散歩中は腰痛サポーターをしていますが、

歩きは緩慢なので引きが強いジークには注意しています。

まだジークが若いころ、強く引っ張られて、

前のめりに転んで唇をひどく切ったことがありました。

朝に入浴するので、散歩から帰って来ると浴槽にお湯を入れて温まると、

腰の痛みも少し和らぎます。

 

先日3カ月ぶりに整体に行きました。

「お久しぶりです。体調はいかかですか」

「腰が痛いのと、左の股関節が痛いんです」

「そうですか。では、その辺りから始めましょう」

左股関節の周りをマッサージしてもらうと、

そのたびに痛い!痛い!と口から出てしまいました。

そして60分の施術が終わり、左足を折り曲げると痛くない!

「全然痛くないです」

「そうですか。よかったです」

「ありがとうございます」

「股関節や周りの筋肉というよりも、骨と筋肉を繋いでいる筋が硬くなっているようですね。

やっぱりずっと家にいて座ることが多く、動かないと硬くなりやすいです。

YouTubeはストレッチやヨガなどの運動系も見て体を動かしてください」

そう言って簡単にできる股関節周りを緩める体操を教えてくれました。

 

股関節痛は犬散歩の途中の階段がとても辛くて、

手すりにつかまらないと上り下りができません。

腰痛もさることながら、股関節痛は歩行の妨げになっています。

これはちょっと困った・・・。

歩けなくなって、出かけられなくなるのはイヤだなぁ。

整体師さんに教えてもらった体操と合わせて、

ストレッチやヨガを日課にしなければいけません。

 

先月末でスカパーのスターチャンネルを解約しました。

吹き替え専門映画や、テーマごとの映画、アメリカのHBOのドラマなどもある3チャンネルは、

契約したころはとても面白くいつも楽しみでしたが、

最近の映画やドラマはあまり興味をひかないものが多くて見なくなりました。

今はYouTubeがおもしろいし、それにネットフリックスのドラマもおもしろそう。

スターチャンネルを解約した分でネットフリックスを契約しようかと考えていました。

でも、整体師さんに言われて、ちょっと考え中です。

またテレビの前で座りっぱなしで見てしまいそうなので💦

ストレッチで股関節痛が少し良くなったらにしたいと思います。

 

先日、デパートでお米を買いました。

いつも買うスーパーのより少しお高めでしたが、たいへんおいしかったです。