きょうはマンションの消防用設備点検と、排水管清掃がありました。
朝9時ごろから「火事です!火事です!」のアナウンスが入って、
そのたびにジークとモナが吠えたてます💦
10時には家にも係の人が来て作業を始めました。
ソファとフェンスをバリケードにして作業の邪魔にならないようにしていますが、
ソファによじ登り小さく唸りながら侵入者をチェック。
小さなモナは隙間から出そうなのでずっと抱っこしていました。
このマンションはペット可なので、他の部屋でも同じような感じでしょうか。
うるさい犬たちにちょっと疲れました。
しつけができない自分のせいなのですが・・・。
さて、話は変わっておととい観た『ライダーズ・オブ・ジャスティス』、
悪役でもいい人役でも、いつもとてもステキでカッコよいマッツ・ミケルセンなのですが、
今回はなんだかヘン、役柄もいつもの知的な感じは一片もなく、
脳みそが全部筋肉か!と思わせる単純な思考の役でした。
少し悲しい・・・と思いながら観始めました。
ある企業で確率論を研究する数学者オットーが解雇されました。
取るに足りない確率論ばかりを追いかけて、
企業に有益なものにはなりませんでした。
荷物を段ボールにまとめて、帰途の電車で座りました。
オットーの前に荷物を抱えた親子が立ちます。
オットーは母親のほうに席を譲り、自分は少し離れて立ちました。
振り返るとほとんど手をつけていないサンドイッチとオレンジジュースを、
ゴミ箱に捨てて駅に降りていく男が目に入りました。
しばらくすると、爆発が起きたような激しい衝撃と炎で車両は吹き飛びます。
ママ、ママと呼ぶ少女、そのそばで席を譲った母親は亡くなっていました。
オットーはその親子がどうしても気になっていました。
自分が席を譲らなければ、あの母親は死ななかったのかもしれない。
その確率はすごく高いのだ・・・。
そして、サンドイッチを捨てた男のことも気になって、
友人のハッカーに頼んで、その男を顔認証で見つけ出します。
するとその男は犯罪組織ライダーズ・オブ・ジャスティスのリーダーの弟でした。
オットーのいた車両のひとつ前には、
ライダーズ・オブ・ジャスティスの裁判で、
リーダーに不利な証言をする予定だった元メンバーが乗っていたことから、
オットーの確率論の妄想が加速し始めます。
これは事故じゃない、証言阻止のためのテロに違いない!!
そして、亡くなった母親の夫マークスにそのことを訴えに行きます。
妻にも娘にも家庭人としてうまく接することのできない軍人のマークスですが、
戦闘能力は非常に長けています。
でも、思考能力は浅く、任務でアフガニスタンから戻って、
オットーから聞かされた話に、よく考えもせずに行動を起こします。
考える間もなく相手に向かっていき、殺された妻の復讐を果たそうとするマーカス。
電車の事故後、カウンセリングを受けるよう指導されますが、一切受けようとしません。
カウンセリングを受けたい娘のマチルデとも対立し、心の溝は深くなるばかり。
やがて、マチルデも巻き込む銃撃戦になるのです。
途中、どんでん返しがあるのですが、これには???と感じる人も多そうです。
わたしもちょっと・・・と思いました。
でも、それよりも、過激なアクションシーンばかりでなく、
登場人物たちの細やかで互いを思いやり溢れるシーンが、
いくつもちりばめられていましたから、それが心に残りました。
今回はマッツ・ミケルセンの新しい顔を観られました。
そして、オットーを演じたニコライ・リー・コース。
『特捜Q』シリーズでは口数の少ない感情表現下手な刑事を演じています。
その無骨さの演技が見事ですが、オットーは真逆、面倒見のいいお人好しです。
いくつもの人生を演じていく俳優さんはすごいなぁと思います。
わたしはひとつの人生しか生きることができませんが、
映画のおかげでたくさんの人生と出会うことができます。
今週はどんな人生に出会えるかな、楽しみです。