女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

辛い言葉。

2018-09-16 00:43:38 | 日記

きのう職場の昼礼前、膝の手術をしたOさん♂が、

もう片膝の手術を終わったら、

スポーツクラブに入って膝に負担のかからないように、

水中のウォーキングやフィットネスをして

筋力をつけたいと話していました。

初めはわたしと2人で話をしていましたが、

すぐにSさんとOさんが話に加わりました。


「あんたさ、どうせ続かないよ」

「いつだって中途半端になるじゃないか」

「だから、こうなる前にやれって言ったんだよ」

「だいだい会費の10,000円なんか払わないだろ」

息をつく間もなくOさん♂に大きな声で浴びせられる言葉。

知らない人が聞いたらケンカしているのかと思うでしょう。

その間Oさん♂はニヤニヤするばかりです。

わたしが知らないだけで、

きっとずっとそうだったのでしょうね。


その様子を見ていてだいぶ心がへこみました。

Oさん♂が気の毒なばかりでなく、わたしもとっても疲れた・・・。

もちろん、今までのOさん♂は、

中途半端な所があったかもしれません。

そして今度も、中途半端になるのかもしれない。

でも、否定的な言葉の連続は、良識のある大人の態度とは思えません。

ホントにこの職場がイヤになりました。


わたしの父は、

認知症になって体をうまく動かせなくなった母に、

毎日、毎日、怒鳴っていました。

「いい加減、ちゃんとしろ!」

「ここで死にたいのか!」

「早くしろ!」

「ふざけんな!」

わたしは母の介護を父に任せっきりでしたから、

口出しはしないつもりでしたが、

父の怒鳴り声を聞くたびに辛くて、悲しくて、やりきれなかった。


父と話すのは嫌でしたが、ある日父に言いました。

「お父さん、お願いだからお母さんに怒鳴るのは止めて」

「なんだと!」

「そんなに怒鳴ったって、お母さんは分からないよ」

「俺だって一生懸命やってんだ!」

「でも、その怒鳴り声聞くとあたしが辛いんだよ。

お願いだからあたしのために怒鳴るのは止めてください」

「・・・」

しばらくすると父の怒鳴り声は聞こえなくなりました。


今あの職場でSさんとOさんに、

もう少しトーンを下げて柔らかく会話をしてほしい、

とはわたしは言えません。

でも、Oさん♂を応援したい気持ちは持ち続けられます。

作業が終わり、タイムカードを押して、

ロッカールームへ続く長い廊下で、Oさん♂と並んで歩きました。

「冗談抜きでプールは通おうと思ってるんだ」

「そうですよ。だれがどんなことを言おうとやってくださいね」

「ま、右の手術が終わってちゃんとしてからだけど、今年中には始めたいよ」

「そしたらずっと足が楽になりますね」

「そうそう、そうだね」


頑張ってほしいと思う気持ちは誰にでもあるはず、

そう思ってはいますが、

その表現の違いの大きさにただ驚くばかりです。