女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

踏ん張りか、強がりか。

2021-07-26 22:34:35 | 老化現象・老後準備

 

きょう美容院でカットと白髪染めをしてきました。

今は勤めていないから頻繁に人と会わないので、

1ヶ月に1度のタイミングで間に合っていますが、

勤めていたときは自分で3週間に1度の白髪染めをしていました。

ホントにめんどくさかった白髪染め。

あの頃は近いうちにグレイヘアへ移行しようと考えていました。

去年の秋ぐらいに仕事帰りの電車の中で、

わたしと同じ歳ぐらいの女性2人を見かけました。

ふたり共グレイヘア、でも洋服が地味めなせいか、とても歳上に見えました。

ちょっと失礼ですが、あれではただの白髪のおばさんです。

その女性たちを見て、わたしのグレイヘアの認識がぐらついてきました。

 

最近はシニア専門の美容院もあって、

グレイヘアへのこだわりは強まっていると思っていました。

グレイヘアにするならばファッションなどの身の回りは、

髪の色やデザインをトータルでのコーディネイトを考えたほうがよいかしら・・・。

洋服は今持っているものが好きだし、

グレイヘアのコーディネイトには自信が持てないので、

まだしばらく美容院の白髪染めを続けることになるのかな・・・。

今通っている美容院は安くて、カットと白髪染めで5,000円ぐらいです。

これなら続けられそうです。

 

そういえば去年M子と台湾に行ったとき、

グレイヘアのM子は、電車でもバスでも、必ず席を譲られていました。

わたしはそれはまだ受け入れられないなぁ。

歳とることに抵抗して強がっている自分がいます。

いつまでも若くいたいというのではないけれど、

年寄りには見られたくないんです。

(66歳なのだから充分に年寄りでしょ💦)

歳相応の若さ、とでもいうんでしょうか。

それとも、きりっと毅然とした年寄り、とでもいうんでしょうか。

人から見たら滑稽ですが、もう少し強がってみようと思います。

 

新しいハンドタオルを買ったので、

古いタオル2枚をやっとこさ、犬たちの足拭き用に下ろしました。

もったいないと思って、ガサガサタオルで顔を拭き続けてたのです。

でも、これは、踏ん張り過ぎでした💦

 

 


自分で決める人。

2021-07-22 23:07:22 | 映画

 

きのう『やすらぎの森』を観ました。

カナダの森に年老いた男性3人が、別々の簡素な小屋で、

それぞれの犬と共に静かに暮らしています。

結婚や仕事などの社会生活になじめずに、この森に辿り着きました。

心臓が悪かったテッドが亡くなり、そこへ80歳の女性がやってきます。

60年間、親族によって精神療養施設に入れられていた彼女は、

強い薬や電気ショック、身体拘束、

今までのそんな自分の本名を捨ててマリーを名乗ると宣言します。

マリーに同情したチャーリー、

厄介なことに関わりたくないと困惑するトム。

そして、マリーの甥スティーブ、女性カメラマンのラフが絡んで、

ストーリーは淡々と進んでいきます。

 

生前のテッドとチャーリーとトムには約束がありました。

自分の死は自分で決める、そのため3人は小さな小瓶を用意していました。

その小瓶には青酸カリが入っています。

そのときは、自分の犬も連れて行くと決めていました。

そして、近くの森林が火事になり、避難しようとしますが、

トムは弱ってきている自分の体では、この冬は越せないと言って、

死を選ぶと告げ、チャーリーと一緒に自分の墓穴を掘り、

自分の犬と穴に入り青酸カリを飲み息絶えます。

このシーンはとても辛かった・・・。

残されたチャーリーとマリーは共に新しい暮らしへ向かいます。

 

世の中の常識や決まりと自分の気持ちや人生観が違うこと、

そのことで苦しんだり悩んだりした主人公たちの気持ちが、分かる気がします。

器用に生きられない、素直に他人と接することができない、

それはわたしも同じ、森の中で暮らせる彼らをうらやましいと思います。

就活を始めようと考えてはいるものの、

ひとりの気楽さが日に日に増してきています。

犬の散歩でさえ、人と会わなかったときはすごくリラックスできます。

また組織の一部となって、上司や同僚と渡りあうことに気が重くなっていますが、

このまま社会との繋がりがなくなってしまうのではないのかと、不安もあります。

 

先月観た映画『ブラックバード 家族が家族であるうちに』も、

主人公の難病の女性が、家族に見守られながら自死します。

自分の死を自分で決める、その潔さ、その寂しさ、その悲しさ。

40年前の妹も決意して実行しました。

あの子の気持ちをどれだけ分かってあげられたのか・・・、

代われるものなら代わってやりたかった・・・、

残された者にとって、きのうのようなあの日です。

 

映画の前に『おかめ』で蔵王あんみつを食べました。

わたしはおいしいものを食べるために、

まだまだ、生きていたいと思います。

 

 


友人の老化と歩む。

2021-07-18 20:19:17 | 老化現象・老後準備

 

先日、Oさんから小包みが届きました。

開けてみると、Daisoの電子レンジ用の調理器、

ひとつはポーチドエッグ用、もうひとつはどんぶり・目玉焼き用でした。

なにもDaisoのものを小包みで送らなくても思いましたが、

どこのDaisoにも置いていないようなので、

ぜひ使ってほしいと手紙が入っていました。

Oさんは寝たきりの奥さんの介護をしていますが、

食事作りにとても便利で重宝しているとも書いてありました。

 

今月の初め、OさんとYちゃんとYちゃんの夫とわたしで、

PURINの別荘へ遊びに行きました。

みんな20代から40代の間、同じダイビングクラブにいて、

海以外のこともよく一緒に行動していました。

年長者のOさんはクラブのリーダーで、運営のほか、写真や文章、イラストなど、

メンバーに教えてくれることが多く、みんなはとても頼りにしていました。

2台の車が合流したパーキングエリアで、久し振りにOさんに会いました。

なんだか涙目で覇気がないOさんに話しかけますが、

どうも反応が鈍い・・・。

わたしは話が続かず戸惑ってしまいその場を離れました。

 

別荘近くのレストランで食事しても、やっぱりOさんはボーっとしている・・・。

左耳がほとんど聞こえないらしく、みんなの話に同調できないようなのです。

おしゃべりのたびにYちゃんやPURINが、

Oさんに話の内容を伝えたり、そっと腕にタッチしたりしていました。

今年85歳になったのだから仕方ない・・・のですが、

自宅で企業の管理職向けのコーチングをしているので、

そちらのほうは大丈夫なのか心配になりました。

介護施設をいくつか運営しているPURINは、

「仕事で介護、遊びでも介護💦」とつぶやいていました。

 

それでも、だんだんにお互い状況に慣れてきて、

昔話に盛り上がった楽しい旅行になりました。

Oさんはわたしが送った絵手紙をファイルにして持ってきてくれました。

それを見たら若かったころの自分のエネルギーが感じられ、

ちょっと胸が熱くなりました。

いつも、人の背中を押しながら応援し続けていたOさん。

わたしは老いていくOさんに戸惑っていましたが、

そんなことは関係なく、相変わらず背中を押してくれていました。

Daisoの調理器具もそんなOさんの心遣いなのでした。

 

Oさんから旅のお礼のメールが届きました。

でも、Yちゃんのアドレスは、わたしが以前使っていたもの。

どうしてそうなったのか分かりませんが、

OさんにYちゃんのアドレスを送って、再送してもらいました。

そのことをYちゃんとPURINにLINEすると、

Yちゃんとは旅行前にメールし合ってたというのです。

どうしてかな・・・、とみんな思いましたが、

「やはり大きな目で見守らないといけませんね♫」とYちゃん。

「お世話になった分、今はお返しの時期ですねぇ☺」とわたし。

「そうそうとPURIN。

PURINが11月にまた別荘に誘ってくれました。

今度はわたしも億劫がらずに、

みんなのおしゃべりをOさんへ橋渡しをしたいと思います。

 

 

全部で25枚の絵手紙をファイルしてくれていたOさんに感謝です。

 

 


わたしにできる持続可能なこと。

2021-07-14 20:24:54 | 日記

 

梅雨はジメジメしてイヤです。

台所や洗面所、浴室やトイレ、洗濯槽など水回りはすぐにカビが生えます。

この時季はとくに気を付けていますが、それでもカビ発生・・・💦

それに、あしたはガス設備定期点検があり、点検の人が入室します。

ガス台を掃除したり、散らかり放題のテーブルの上や、

床に置きっぱなしのものを整理整頓・・・💦

日ごろからきれいにしておけばいいのに、

だらしないわたしは直前にならないと体が動きません。

 

台所のいろいろを片付けていると、

ん??? なに???

なんだかイヤなものを発見・・・💦

(今日はきょうは💦が多いです・・・)

ドッグフードの横に何やらカビの大発生の袋。

袋の外側から黒ずみが見えました。

ネスプレッソの使用済みのカプセルを入れていたリサイクルバックでした。

2袋ありましたが、ひとつは満タンです。

今使用中のものも少しカビが発生していました。

 

普段、使用済みカプセルは2、3日乾燥させてから、

リサイクルバックに入れていました。

でも、中のコーヒーまでは完全に乾燥しているわけではない、カビるはずだわ💦

いや、いや、すっかり油断していました。

先回ショップに持って行ったのは寒い時季だったので、

気にしていませんでしたが、もしかしたらカビてたかもしれませんね。

 

さぁ、どうしよう・・・。

区のゴミで出すとアルミニウムは燃えないゴミです。

区のゴミで出した場合はどうなるの?

中にコーヒーが入っていても、リサイクルされるのかしら。

ネスプレッソはリサイクルシステムがきちんと確立されていて、

コーヒーの味だけでなく、そうした企業姿勢がよかったので、

ネスプレッソのコーヒーを飲むようになったのだから、

やっぱり、ネスプレッソショップへ持っていくべきでしょね!

 

ショップへ持っていくと決めたなら、

さ、覚悟を決めて、カプセルのカビを落さなきゃです!

ひとつ洗っては、またひとつ、また洗っては、また洗う。

ブラシでひとつひとつ荒い流しました。

持続可能なコーヒーカプセルのためにやり遂げましたよ!

(ちょっと、大袈裟ですよ💦)

今月末に新宿に行く予定なので、それまではベランダで乾燥~~~。

これからは飲んだ後のカプセルの保管に気を付けます。

 

カプセルの裏と表をブラシで洗いました。

リサイクルバッグもしっかりカビが密着、洗うのたいへんでした。

おまけ:盛りが過ぎて倒れていたカラーを花瓶に挿しました。

これはちょっとした持続可能な楽しみ方かな(?)

 

 


だんだん、ついていけなくなる。

2021-07-11 22:12:16 | おいしい

 

土曜日は三好貴子さんの個展へ行きました。

1年に4、5回個展を開催していますが、

いつも春か夏に開催していた銀座の画廊が閉廊したことで、

白山の画廊で初めての開催になりました。

白山駅の近くにおいしそうな台湾料理屋さんがあったので、

ランチをしてから個展へ行くことにしました。

駅から徒歩1分ということなので、

Eちゃんとはお店で待ち合わせることにしました。

でも地図を読めないわたしは迷いに迷って10分遅刻。

同じく地図を読めないEちゃんは、待ち合わせの20分前に駅に着き、

15分ほど迷いながらお店に辿り着いたそうです。

 

お店は台湾の古い街並みにありそうな趣の『also』

 鶯嵝荘と書かれたレトロな看板に期待が膨らみます。

テーブルについて注文と思っていたらメニューがない。

おばさんふたりで、あーだこーだと言っていたら店員さんが来て、

「このQRコード読み込んで、注文してください」

「えっ、・・・」

「メニューもその中に入ってます」

「あっ、はい・・・」

「会計もそちらでお願いします」

12時近かったので、近所の会社の勤め人たちが次々と入って来ます。

店員さんはおばさんふたりにかまっている暇はなさそうです。

 

EちゃんがQRコードを読み込み、お店のサイトが出てきました。

「きょう老眼鏡忘れちゃったんだ・・・」

「あたしがやろうか?」

と代わったもののメニューがちっさい!

上にどんどんスクロールしないと全部見られない!

つっ、つっ、疲れますのじゃ・・・💦

Eちゃんはワンタンと鶏肉飯セットを、わたしはワンタンと魯肉飯セットを、

やっとこさ注文しました・・・💦

台湾のトロトロの魯肉飯には負けますが、なかなかのお味でした。

ワンタンもおいしかったです。

 

初めての台湾はEちゃんと一緒でした。

地図を読めない、英語も話せないふたりが、

バスと電車でいろいろと見て歩いたずっこけ旅行を思い出しました。

どんどん変化していく生活様式、IT化が進み便利になる一方、

ずっこけても手探りでたどり着けるアナログ感が、おばさんには必要です。

三好貴子さんの個展には、手描きのオリジナル作品がいくつもありました。

初めてのスマホでの注文と支払いに疲れて、

作品たちを観ていて、なんだかとってもほっとしたわたしなのでした。

 

  

おいしさと、それを得るために必要だったQRコード。